
日銀が新型コロナの影響を受けた経済を支援する追加対策を取り、日本の株式市場の代表的な株価指標の日経平均は27日、2.7%超と大幅反発した。
日経平均株価(225種)は終値は2.71%、521.22ポイント高の1万9783円22銭となり、東証株価指数(TOPIX)は1.83%、25.96ポイント高の1,447.25となった。
「発表の詳細は広く予想されたが、よいニュースとして歓迎される」と岩井コスモ証券投資情報センターの堀内敏一氏は話す。
日本銀行は日本が新型コロナウイルスの影響に苦しむ中、企業の資金繰りの支援策として上限を設けない国債の買い入れを行い、社債とコマーシャルペーパーの買い入れ上限をこれまでの倍以上にすると述べた。
市場関係者によると、米株価指数先物の上昇後、株価は後場さらに上昇した。
「海外での企業活動の再開計画についてのニュースも投資家を活気づけている」と堀内氏はAFP に語った。
24日ニューヨークでは1ドル107.46円だったが、アジアの後場では円は1ドル107.26円で取引された。
岡三オンライン証券は解説で、「今週の日本株は連休を前に一進一退の動きとなるだろう」と述べた。
東京株式市場では、産業用ロボットメーカーのファナックが11.94%上昇し16,630円に、チップ試験機器メーカーのアドバンテスト が8.36%上昇し5,180円など、いくつかのハイテク株が上昇した。両社は予想を上回る第4四半期の営業利益を発表している。
市場の大手ソフトバンクグループは4.48%上昇し4,592 円、ユニクロを傘下に持つファーストリテイリングは2.94%上昇し48,980 円となった。
ソニーは1.08%上昇し6,779 円、トヨタ自動車は1.77%上昇し 6,659 円となった。
取引終了後、パナソニックは3月までの会計年度の売上予測を新型コロナウイルスのパンデミックの影響により下方修正したと発表した。
パナソニックの通年売上は7.7兆円の当初の予測から7.45兆円になると予測される。
同社は営業利益は変わりがないが所得税の改善が見込まれることから、純利益は2000億円から2100億円に増えると予測している。
AFP