• 対策には運転資金を支援するための新製品の開発、省庁の手数料軽減、およびさまざまな免許の自動更新が含まれる。
• 民間部門の企業は2020年度の融資金利引き下げと支払い延期からも恩恵を受けることができる。

ロンドン：サウジアラビアが、世界的なコロナウイルスのパンデミックの影響を軽減するために講じる多くの新たな対策の1つとして、鉱工業部門における融資の返済を延期する。

産業鉱物資源省は王室令に基づき27の対策に乗り出した。これらの対策には、運転資金を支援するための新商品の開発や、省庁の手数料軽減、およびさまざまな免許の自動更新も含まれる。

「これらの新たに開始する対策は、鉱工業部門の経営維持を目的にさまざまなレベルで支援を提供する」と、政府の声明は述べている。

電気料金も30％引き下げられ、支払期間も延長された。

重要なこととして、この新たな支援策には、公共投資基金が51%の所有権を持つ企業に要求される現地調達をスピードアップする計画も含まれる。

約500億サウジアラビア・リヤル（132.9億ドル）が「民間部門の債務決済を促進するために」配分されたと、声明文は述べている。

民間部門の企業は、2020年度の融資金利引き下げと支払い延期からも恩恵を受けることができる。

また、対策は租税にも及び、税務申告書の提出と税金の支払いが延期された。

この計画は、湾岸地域の経済がパンデミックと石油価格低迷の二重苦から強烈な経済的圧力を受けているために策定された。

火曜に公表された購買担当者指数によれば、サウジアラビアの非石油民間部門の4月の業績は2ヶ月連続で縮小した。

4月の季節調整済みIHS Markitサウジアラビア購買担当者指数（PMI）は44.4となり、3月の42.4から少し上昇した。50以下の数字は景気縮小を示し、50以上は拡大を示す。

「サウジアラビアの民間部門の生産活動は、廃業が広がっていることや顧客の需要が急激に減ったことを反映し、10年以上前に調査が始まって以来最速のペースで落ち込んだ」と、IHS Markitでエコノミクスディレクターを務めるティム・ムーアは述べた。