
ソニーとANAホールディングスの子会社は11日、遠隔操作ロボットを共同開発することで合意したと発表した。ソニーが持つ人工知能(AI)技術を生かし、広く社会で使われる次世代ロボットを開発する。
新型コロナウイルスの感染が広がる中、オンラインでのコミュニケーションや省人化の取り組みへの活用も期待される。
共同開発で合意したのは、ソニーグループのソニーAIとANAグループのスタートアップ企業「avatarin(アバターイン)」。
アバターインは、離れた場所にあるロボットを自分の分身として動かしたり、会話を行ったりして、その場にいるような体験ができるサービスを手掛けている。ソニーは今回、ロボットの効率的な操作に必要なAIのほか、犬型ロボット「aibo(アイボ)」で培ったロボティクスやセンサー技術を提供。
共同開発したロボットは、職場の会議や商業施設での接客、買い物、芸術鑑賞など日常生活の多様な場面での利用を想定している