
日経平均株価は水曜日、急速な円安と、投資家が自動車メーカーと他の循環部門の上昇を逃すのを恐れたことで、3ヶ月ぶりの高値をつけた。
日経平均はその日の最高値に触れた後、昼休みまでに1.2%上昇の22,581.74となり、2月25日の前場以来の値をつけた。
COVID-19危機による最悪の景気後退が終わったと楽観視されたことと、欧州の政策立案者による追加支援の期待が高まったことで、円は米ドルとユーロの両方に対して一晩で急速に下落した。
水曜の午前、ドル/円は2か月ぶりの高値となる108.850円、ユーロ/円は4か月半ぶりの高値となる121.805円となった。
円安により、レパトリエーションによる日本メーカーの海外での利益が増加したため、自動車メーカーの株が買いを集めた。
マツダは6.8%、スバルは5.8%、日産は5.2%とそれぞれ急騰した。
より広範囲の東証株価指数は、昼休みまでに0.6%上昇の1,597.18となり、東京証券取引所の33部門のサブインデックスのうち、6つを除くすべてが上昇した。
景気循環色の強い非鉄金属、輸送機器およびゴム製品は、主要な取引所において最も好調な3部門となった。
全体の市場に反し、マザーズ新興企業の株価指数は、前場で1年半ぶりとなる高値をつけた後に1.9%下落した。
アナリストらは、市場は国内および国際的な否定的ニュースに対し、驚くほど立ち直りが早いと語った。
日本では、東京で5月初旬以来最高となる34人の新たなコロナウイルス感染者数を記録したことから、都庁は火曜日の夜に東京アラートを発動した。
一方、ドナルド・トランプ米大統領は、人種差別と警察の残虐行為に対する抗議の拡大を鎮圧するために軍隊を使用すると脅したが、ウォール街の株は世界的な投資家の楽観主義を反映して火曜日に反発した。
ロイター通信