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トルコの「発電船」、新型コロナ蔓延のなか、エネルギー危機の波に乗る 

29 Jun 2020
ヤロヴァの造船所に停泊する発電船、「The Orca Sultan」と「Raif Bey」。 新型コロナ危機により、トルコ製発電船に新たな機会が生まれた。 (AFP)
ヤロヴァの造船所に停泊する発電船、「The Orca Sultan」と「Raif Bey」。 新型コロナ危機により、トルコ製発電船に新たな機会が生まれた。 (AFP)
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Updated 29 Jun 2020
29 Jun 2020
  • パンデミックがトルコ企業に棚ぼたをもたらした。自社製浮体発電所の利点、特に納品の早さにおいては無敵なところをうまく利用した。

アルティノバ(トルコ):トルコのある会社は石炭や砂の運送用に建造された貨物船を浮体発電所に変える専門知識を持っているが、この知見がコロナウイルス蔓延に悩まされるエネルギー供給プロジェクトにとっての解決策となることが判った。

紛争やその他の危機により陸上発電所の建設が困難になると、発電船として知られる浮体発電所が真価を発揮するようになる。

新型コロナウイルスのパンデミックもそうした危機といえる。多くの企業が閉鎖を余儀なくされ、建設中止も相次いでいるからだ。

そこで、Karpowershipの登場となる。古い貨物船を改造した浮体発電所を造り続けて約15年という会社だ。今では25隻の発電船隊を所有する、業界のリーダーとなった。

コロナのパンデミックは、このトルコ企業にとって棚ぼたとなった。自社製浮体発電所の利点、特に納品の早さにおいては無敵なところをうまく利用した。世界中どこへでも、60日以内で電力を届けられるという。

何か国かの国が数か月間ロックダウン措置を行使した結果、通常時でさえその建設に4~5年を要する従来型の発電所プロジェクトの進行がさらに遅れるようになった。

「審査委員会は融資を認めない、供給業者は期限に間に合わせることができない、(そして)労働者は現場で建設作業を行うことができない、といった事態となったのです」とKarpowership社のゼイネップ・ハレジ最高商業責任者(CCO)がAFPに語った。

「それで当然ながら、当社の発電船の需要が増加しました。現在当社では、発電船をできるだけ早く届けてほしいと要請のあった12か国以上の国と話を進めているところです」とハレジCCOは付け加えた。発電船は1930年代から存在している。

その原理は簡単で、商船を改造して浮体発電所に変えるのである。通常はディーゼルや液体ガスを燃料として発電を行う。

船はその後目的地に移動し、地元の送電網に接続して安定した電力を供給する。

Karpowership社は、アフリカ、中東、アジア、キューバの11か国に19のプラントを配備している。

同社の浮体発電所は、ギニアビサウ、ガンビア、シエラレオネなど、西アフリカの数か国で消費される電力の半分以上を供給している。

これらの発電船が特に適しているのは、発電能力が不足しているために増大する需要を満たすのに苦労している国や、紛争によりインフラが破壊された国だ。

トルコのメディアによると、Karpowershipは戦争で荒廃したリビアに発電船を数隻送る交渉を進めているという。

Karpowershipは、「この夏以降」、大規模な停電に直面している国に発電船を展開し、1日あたり1,000メガワット(MW)、つまり「8時間分の追加電力」を供給できる準備ができているとした。

納期に迅速に対応するために、同社は多額の投資を行って、発注以前にリスク承知で船を建造するようにしている。

「あそこのドックに、10億ドルが何気なく置かれているのが見えるでしょう」と、ハレジ氏は大きさの異なる6隻の発電船を指さして言った。契約締結までの間、トルコ北西部の造船所に係留されているという。

「この造船所では、1隻の船の建造に約18か月かかりますが、当社では立て続けに建造していますので、6か月で完成できます」と、Karpowershipのエンジニアであるデニーズ・ヤルシンダグ氏が説明した。

AFP

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