

テヘラン:ドバイに拠点を置くエミレーツ航空は17日、イランの首都への運航を再開した。同社は新型コロナウイルスの感染拡大防止のために一時休業し、5ヵ月間運航を休止していた。
中東で最悪の被害を受けたイランは、2月に初めて新型コロナウイルスによる死者が2名出たと報じられて以来、パンデミックの封じ込めに奔走してきた。
近隣諸国は、主にイランとつながりを持つ旅行者に対し、移動制限と厳しい隔離措置を課した。
ドバイからエミレーツ航空に搭乗した16名は消毒トンネルを通過し、テヘラン空港到着時には体温を計測された。
出発ロビーでは、マスクを着用した出国客らがエミレーツ航空のチェックインカウンターに並び、空港の職員は数十台の手荷物用カートを消毒した。
アラブ首長国連邦(UAE)は近隣のアルメニア、イラク、クウェート、トルコと共に、今年2月にイランとのすべての航空便の運航を停止した国の1つだ。
UAEはイラン人にとって主要な国際的なトランジットルートであり、イランへのフライトは毎日あった。
空港に常駐する医師の一人ナディア・ピリ氏は「同僚と私は乗客にヒアリングをして症状を調べました。体温センサーもあります」と述べた。
ピリ氏によると、到着時に乗客は用紙への記入と14日間の自主隔離が必要だった。
モハマドレザ・カリミアン空港長代理は、多くの航空会社がイランへのフライトの再開を求めていると述べた。
同氏は「我々がすべての衛生基準を順守していることが考慮され、さまざまな航空会社から要請があります」と述べたが、その社名は明かさなかった。
イランは新型コロナウイルス感染症の再流行と闘っており、公式の発表では5月の2カ月ぶりの低水準から新規感染数と死者数のどちらも増加している。
保健省は17日、全体のウイルスによる死者数を1万3,790人以上に引き上げ、新たに183人が死亡し、26万9,400人以上の感染者を確認した。
イランは完全なロックダウンを避けているが、学校は閉鎖し、公共の集会を中止した。
また、3月には州をまたぐ移動を禁止したが、翌月には禁止令を解除した。
死者数の増加を受け、当局は公共の閉鎖的な場所でのマスクの着用を義務化し、最も被害が深刻な州では制限の再適用を許可した。最近では首都のテヘランもその1つだ。
AFP通信