
東京:世界第3位の経済大国、新型コロナウイルス感染症のパンデミックからの力強い回復に向けて引き続き格闘が続く中、製造業の活動は、主として生産高の大幅な落ち込みにより9月も業況の悪化が続く。
auじぶん銀行日本製造業購買担当者指数(PMI)速報値は、9月47.3と、前月の確定値の47.2と比較して、ほぼ変わらず。
生産高はここ4か月で最も速いペースで落ち込み、PMIの回復の足を引っ張り、17か月連続して拡張と縮小を隔てる50.0のしきい値を下回っている。
調査をまとめたIHS Markitのプリンシパル・エコノミスト、Bernard Awは、「新規受注数は9月も落ち込み、低調な需要が反映された」と述べている。
「とはいえ、第2四半期のパンデミック・ピーク時に比べて、経済情勢はかなり改善が見られる」
依然として縮小したままであるが、新規受注やサプライヤー納期などの製造業調査の他の指標は、1月以来最も縮小幅が小幅にとどまった。
調査に表れた他の良い兆候としては、日本の製造業は今後の見通しを上向きに捉えており、景況感はここ2年間で最も上昇した。
日本の菅義偉新首相は、第2四半期に戦後最悪の落ち込みを見せた経済の回復という困難な課題に直面している。
菅義偉新首相は最初に迅速な政策的勝利を狙うことが期待されており、そこで得られる政治的資本を糧に、その後より厳しい改革に乗り出すと思われている。
9月のPMI調査では、ここ7か月で最も落ち込み幅が縮まったサービス業の活動にわずかな改善が見られた。
auじぶん銀行日本サービス業活動指数の速報値は、8月の45.0から季節調整済みで45.6に上昇している。
製造業とサービス業の双方を含むauじぶん銀行 日本複合生産高指数速報値は、8月の確定値45.2から45.5へ僅かに改善している。
ロイター