
上海:水曜日、中国の通信機器大手、ファーウェイ・テクノロジーズは、サプライチェーンが米国による攻撃を受けており、ワシントンに対して、世界的に供給会社を痛めつけている貿易規制を再考するように求めたと述べた。
モバイル通信機器とスマートフォンの世界最大のメーカー、ファーウェイは、通商可能なチップへのアクセスを制限する米国の貿易規制による圧力にさらされている。
「米国は三回にわたり制裁措置を修正しており、それは確実に我が社の供給生産に多大な障害をもたらした」とファーウェイ会長Guo Ping(郭平)氏は上海で記者たちに話した。
ワシントンは、ファーウェイは中国のスパイとしての役割をしているとし、9月15日から、ファーウェイへの供給とサービスを禁止する新たな規制が課せられると発表した。ファーウェイ側は国家安全保障上のリスクではないと繰り返し否定している。
Guo氏は企業間取引(5Gネットワーク事業も含む)のために十分なチップを用意しているが、米国の規制によりスマートフォンのチップ株は苦境に立たされていると話した。
クアルコムのような供給会社は、ファーウェイへの供給を継続できるように、米国のライセンスの申し込みをしていることも理解していると付け加えた。
ロイターが以前に報道したように、米国製の機械でファーウェイ向けのチップを製造している中国のSemiconductor Manufacturing International Corp(SIMC)がライセンスを申し込んでいる一方で、インテルはすでにファーウェイへの当該製品の供給をするライセンスを取得している。
ファーウェイはクアルコムが規制を回避するライセンスを取得したならば、クアルコムのチップをスマートフォンに使用したいと望んでいるともGuo氏は述べた。クアルコムはコメントを求められたが、すぐには応じていない。
「私たちは米国政府が政策の再考をすることを望んでいるし、もし米国政府が許可するならば、米国企業から製品を購入したいとまだ思っている」とGuo氏はファーウェイの年次連絡会議の際に語っている。
ファーウェイは、9月15日からハイエンドのスマートフォンKirinシリーズに使用されている最新型のチップの製造を中止すると述べた。アナリストはKirin用チップの既存の供給源による供給は来年には底をつくと予想している。
ファーウェイのモバイル部門が閉鎖されるのではないかという懸念があるなか、消費者はファーウェイのスマートフォンを大急ぎで購入している。販売者は、機種の中には500元(74ドル)も値上がりしたものもあると言っている。
ワシントンはファーウェイとの戦いで引き下がる様子は微塵も見せておらず、過去数十年で米国と中国の関係は最悪の状況だ。
米国は先月、さまざまな中国のアプリと通信会社を米国の市民とビジネスの機密情報へのアクセスから排除する「クリーンネットワーク」というプログラムを拡大すると発表している。
ファーウェイのエグゼクティブディレクターであるDavid Wang(汪涛)氏は、各国が5Gの「合理的基準」を導入することを望んでいたと述べた。そして、ファーウェイはまだグローバルな5Gビジネスが米国のxzプログラムによる悪影響を受けるとは考えていなかったと言った。
ロイター