
スタッフライター、ドバイ
日本政府観光局(JNTO)は水曜日、中東から日本への観光需要のさらなる増加を目指すため、エミレーツ航空と協力覚書を締結した。伝統的で独特で贅沢な体験を求める中東の旅行客を対象に、オススメの行き先として共同で日本をプロモーションすることになる。
このプロモーション活動は多面的なものとなり、湾岸諸国全域の消費者をターゲットに、オンラインやメディア上で共同で様々な活動が展開される。
エミレーツ航空で最高商務責任者を務めるアドナン・カジム氏は、協力覚書の締結に関して次のコメントを発表した。「JNTOと提携し、日本を湾岸協力会議のメンバー国の旅行客に向けてプロモーションできるのを大変嬉しく思います。
「エミレーツ航空は、日本を他ではできない体験が可能な世界有数の行き先として捉え、その潜在性と魅力に自信を持っています。そのため今回、共同で日本をプロモーションする旨の合意を締結しました。私たちは、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、及びクウェートなどの主要なターゲット市場で観光渡航をプロモーションすることに全力を尽くします。
「私たちは、東京の成田空港、東京の羽田空港、及び大阪の関西国際空港という3つの日本の空港に就航している強みを生かして、この市場を成長させるにあたり重要な役割を担うことを目指しています」
亀山秀一理事長代理は、「私たちはエミレーツ航空と共同で、中東から日本への訪問客数を増やすためのプロモーションを中東で開始できることをとても嬉しく思います。コラボレーションを通して、中東からさらに多くのお客様を迎えて日本でできる最高の体験をしていただくことだけではなく、日本政府観光局が今後エミレーツ航空との関係性をさらに強めて深められることも楽しみにしています」と述べた。
2019年3月にはJNTOと観光庁は、中東を戦略的開発を行う新たな主要市場と位置づけ、贅沢を求める海外旅行のポテンシャルが高い市場であることから、マーケティング活動をさらに強化していくと発表した。
その後JNTOは中東でのプロモーション活動を強化して存在感を増している。例えば、4月にはアラブ・トラベル・マーケット2019に参加し、2019年9月にはAVIAREPSと共同でドバイに駐在員事務所を設置した。
またエミレーツ航空との協力覚書の締結直前には、2019年10月29日と30日に、アラブ首長国連邦の大手旅行代理店と共同でプロモーションセミナーが開催された。
JNTOは今後も中東市場に注力してマーケティング活動を進めていく予定で、その一環として2020年にはアラブ首長国連邦に正式な事務所も開設予定だ。その事務所を通して、中東でのプロモーション活動はさらに強化されていく。
日本は2002年以来、エミレーツ航空のネットワークにおいて重要な位置を占めてきた。現在エミレーツ航空は、東京の成田空港、東京の羽田空港、及び大阪の関西国際空港の計3つの日本の空港に向けて、週21便を飛ばしている。