
東京: 火曜の日本国債の利回りは下落した。コロナウイルスを原因とする米国の景気刺激策に関する協議と世界経済の見通しをめぐる不透明感が、市場心理の重しとなった。
指標となる10年物日本国債先物は0.1ポイント高の152.03となり、出来高は13,091枚だった。10年物日本国債の利回りは0.5%下落して0.025%となった。
日本の財務省は3兆円の2年物日本国債の売却を実施し、投資家の豊富な需要を引きつけた。
需要を測る応札倍率は、先月行われた前回の入札の4.02から3.98へと、わずかに下がった。
最低落札価格と平均落札価格の差である入札のテールは0.06だった。
5年利回りは変わらずのマイナス0.100%だった。
20年物日本国債の利回りは横ばいの0.405%、30年物および40年物の日本国債の利回りはじりじりと0.5ベーシスポイント下がり、それぞれ0.635%および0.665%となった。
米国やロシア、フランス、その他の多くの国に広がるコロナウイルス感染の波が、世界経済の見通しに暗い影を落とした。一部の国では新規感染者数が過去最高となり、新たな制限が課されている。
米国のコロナウイルス救援策について、下院議長ナンシー・ペロシは11月3日の選挙までに成立することにまだ希望を持っているものの、進展に乏しいことが日本国債の安全避難先債券としての魅力を高めた。
ロイター