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サウジアラビア、石油市場は「最悪期脱した」との認識

OPEC +諸国の会合で演説するアブドル・アジズ・ビン・サルマン王子 。(サウジアラビア エネルギー省)
OPEC +諸国の会合で演説するアブドル・アジズ・ビン・サルマン王子 。(サウジアラビア エネルギー省)
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18 Nov 2020 02:11:16 GMT9
18 Nov 2020 02:11:16 GMT9
  • エネルギー相のアブドル・アジズ・ビン・サルマン王子、OPEC +の会合で、ワクチンの開発状況と石油需要の増加について良いニュースがあったと語る
  • エネルギー相は、OPEC +は1月の石油生産量増産計画に向けて、柔軟に対応すべきだとも述べる

ドバイ:サウジアラビアのエネルギー相は火曜日、サウジアラビアには、新型コロナウイルス感染症のパンデミックによって、世界の石油市場にもたらされた被害の、「トンネルの出口の光がちらつき」始めているのが見える、と述べた。

アブドル・アジズ・ビン・サルマン王子は、OPEC +の石油大臣会合で、ワクチンの開発状況及びインドと中国において石油需要が増加している兆候があるとの「非常に良いニュース」があった、と語った。

「しかし、そうした良いニュースも、感染症の『第2波』の症例急増によって相殺され、一部の大国はまた再度経済活動に制限を課し始めており、このウイルスはまだ石油需要の回復計画を混乱させる可能性があることを、私たちに念押ししている」と、大臣は述べた。「長いパンデミックトンネルの反対側に到達する前に、まだ配慮すべきことがある」

大臣は、OPEC +は1月の石油生産量を増やす計画に柔軟に対応すべきだと述べた。「市場は合意を守らない人々に親切ではないだろう」とも彼は述べた。「これが、市場の求めに従って行動する準備をしなければならない理由である。最近、必要に応じて契約条件を微調整する準備ができている必要があると述べた通りである」

アナリストは大臣の発言を、1月に予定していた1日あたり200万バレルの増産の先延ばしを意味すると見ている。停止期間は6か月もあり得ると推定しているアナリストもいるが、その決定は来月のOPECの正式会合まで待たれる 。

アブドル・アジズ王子は、アラブ首長国連邦(UAE)とアンゴラの産出協定遵守を称賛する一方で、他の国々には「協定の条件を遵守する」よう要請している。要請は特にナイジェリアを念頭に置いているとみなされている。同国は、産出条件の一部変更を求めているとされる。

大臣によると、OPEC +は5月以来1日あたり16億バレルの石油を世界市場へ出すのを止めている。 ブレント原油価格は43.30ドルで、僅かに下落している。

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