
東京: 日本株は月曜日に取引時間中早々に 29 年半ぶりの高値から下落した。国内におけるコロナウイルス感染者数が急増し、イギリスにおいて新種のウイルスが出現したことを受け、より高いリスク資産へのセンチメントには重しとなったためだ。
日経 225 は 0.64 パーセント下落し、0212 GMT 時点で26,592.82 となった。取引開始時点では、同指数は 1991 年 4 月以来の最高値に上昇したが、すぐに上昇は止まり、下落へと転じた。
広範な TOPIX は 0.67 パーセント下落し、 1,781.20 となった。
新規コロナウイルス感染者数は、東京やその他主要都市で過去最高水準となっている。
ヨーロッパ諸国は、最大 70 パーセント感染力の強い新種のコロナウイルスが確認されて以来、イギリスからの渡航を制限している。
イギリスと欧州連合の貿易交渉が頓挫したこともセンチメントに悪影響を及ぼしている。円の上昇は、日本の輸出企業株が売られたことが一因となっている、と指摘するアナリストもいる。
否定的な要因が重なったことにより、東京株は、3 月の本年最安値から 64 パーセントの回復を見せたが、劣勢の中 2020 年を終える可能性が示唆される。
「株が買われ過ぎてきたことを心配する投資家もいる。コロナウイルスの悪いニュースに反応して、利益を確定することは魅力的な選択だ」、と三菱 UFJ 国際投信チーフファンドマネージャー、石金淳氏は話した。
TOPIX 30 中、下落幅が大きい銘柄は、ファナック株式会社が 2.40 パーセントの下落、続いて本田技研工業が 2.33 パーセントの下落だった。
TOPIX 30 中、上昇幅が大きい銘柄上位は、ダイキン工業株式会社が 2.23 パーセントの上昇、続いて三菱 UFJ フィナンシャル・グループが 1.52 パーセント上昇した。
日経指数では、値上がり銘柄数 39 に対し、値下がり銘柄数は 182 だった。
東証一部銘柄の出来高は 5 億株、過去 30 日の平均出来高が 13 億 4 千万株であったこととは対照的だ。