
アラブニュース
ジェッダ―サウジ中央銀行は、サウジ初の消費者向け小口融資プラットフォームに許可を与えた。このプラットフォームでは利用者に対し、数分以内に融資を実施できる。
クエートのザイン・グループは2019年、サウジアラビア事業のフィンテック子会社であるタマム・ファイナンシング・カンパニー(Tamam)を設立した。
この設立により、Tamamは、当局の許可を受け、モバイルアプリを介した消費者向け小口融資を提供するサウジ地域初の事業体となった。
一昨年に創業したTamamは、サウジにおける資金提供オプションを広げることを目指している。プラットフォームはシャリア法に準拠しており、利用者の信用情報に基づき、数分以内に融資を承認する。
ザインの副会長兼グループCEOであり、ザインKSAの副会長兼Tamam会長でもあるバッダー・アルハラフィ氏は、次のように述べた。「我々はザイン・グループ、ザインKSA、Tamamのチームを非常に誇りに思っている。彼らは革新的なシャリア法順守のサービスの提供に成功した。このサービスは消費者に対し、モバイルアプリを介して小口融資を5分足らずで提供する」
「イノベーションは我々の発展のカギである。フィンテック部門のような有望なデジタルサービスへの投資は、我々がザイン・キャッシュと共に数年前に打ち出した戦略であり、持続的な進化と成功の重要な一部として、引き続き我々の市場の各地で展開されていくものだ」
アルハラフィ氏は、次のように付言した。「ザインKSAがデジタルライフスタイルのプロバイダーへと進化を遂げるためには、新しいデジタル分野における大胆な施策が必要となる。我々は、サウジ中央銀行とサウジアラビアの幅広いコミュニティが、そのような進化に非常に理解があることをうれしく思っている」