
資生堂は22日、ヘアケアブランド「TSUBAKI」を含む日用品事業について、欧州系大手投資ファンドCVCキャピタル・パートナーズへの売却を検討すると発表した。売却額は1500億円規模となる可能性がある。6月までの手続き終了を目指す。
売却対象は低価格帯のドラッグストア向け化粧品、ヘアケアなどパーソナルケア事業で、男性用ブランドの「uno」なども含む。新型コロナウイルス禍で訪日外国人旅行者(インバウンド)需要が落ち込む中、資生堂は高価格帯の化粧品事業に経営資源を集中する。
パーソナルケア事業の売上高は2019年12月期で1000億円規模。資生堂は売却後も事業に一部出資する方向だ。CVCはアジアや欧州での事業展開やデジタル戦略に強みを持ち、TSUBAKIなどのブランド価値の向上を後押しする。
JIJI Press