
東京:水曜日に日本株は、運輸株が上昇をリードした。国内の堅調な収益見通しが市場心理を後押しした。また、ウォール街が一夜にしてハイテク主導で上昇したことも追い風となった。
グリニッジ標準時02:04現在、日経平均株価は0.56%上昇して28,520.55円となり、より幅広い銘柄を考慮するTOPIXは0.70%上昇して1860.12となった。
りそなアセットマネジメントの黒瀬浩一チーフストラテジストは、「グローバルIT企業の堅調な収益が日本企業の収益改善への投資家の期待を後押しした一方で、米国の個人投資家によるショートスクイーズへの懸念が払拭された」と述べている。
米国株は、決算を控えたアマゾン・ドット・コムやグーグルの親会社であるアルファベットが上昇したことや、米国のパンデミック救済策の進展に対する楽観的な見方に助けられ、2日連続の大幅高となった。
三菱自動車は12.15%上昇し、火曜日に年間純損失予想を下方修正した後、日経平均株価の上昇を牽引した。
電子機器コングロマリットのパナソニックは、テスラ社に供給する電池事業が今年度は黒字になると述べ、通期の営業利益予想を半分以上引き上げたことで、3.11%上昇した。
トヨタ自動車は、自動車部品関連会社のデンソーとアイシン精機が業績見通しを引き上げたことで3.66%上昇した。デンソーは3.26%増、アイシン精機は1.9%増。
パンデミックの影響を受けた運輸株が上昇し、西日本旅客鉄道が5.19%上昇、東日本旅客鉄道が3.47%上昇した。日本航空は4.2%上昇、ANAホールディングスは1.7%上昇した。
運輸株は新型コロナウイルスの毎日の感染者数の低下が旅行を後押しするだろうという期待に後押しされた、と黒瀬氏は述べた。
日本は火曜日に東京とその他の地域の非常事態宣言をさらに1ヶ月間延長した。新型コロナウイルスの感染者数は減少し始めているものの、抑制への取り組みを続行している。
ロイター