
運輸株が上昇を牽引すると同時にウォール街のテクノロジー株が主導した反発と、好調な国内収益予測が市場のセンチメントを後押しした事で、水曜日の日本株価は高値で終わりを迎えた。
日経平均株価は1%上昇し28,646.50円となり、更に広範囲のトピックスは飛んで1.3%の上昇で1,871.09となった。
「米国の個人投資家によって引き起こされるショートスクイーズへの不安が解消される中、世界的なIT企業の堅調な増益が、日本企業の増益への投資家の期待を後押しした、」とりそなアセットマネジメントの黒瀬浩一氏は語る。
アマゾンドットコムとグーグルの親会社であるアルファベットの結果に先立つ増益と、米国パンデミック支援策の進展に対する楽観的な見方が助けとなり、米国株は夜通しで2日連続急騰した。
パンデミックで打撃を受けた航空会社と陸上輸送株の上昇が牽引となり、33業種ある東京証券取引所のサブインデックスのうち、1業種を除くすべてが高値で取引された。
ANAホールディングスが2.9%上昇する中、日本航空は6.56%と飛躍。
東京と大阪を結ぶ新幹線の運行会社である東海旅客鉄道は5.47%増。西日本旅客鉄道は6.86%上昇し、東日本旅客鉄道は5.48%飛んだ。この交通各社株価の浮上は、連日のCOVID-19感染者数の減少が旅行を後押しするという期待感に支えられたため、と黒瀬氏は語った。
連日の新規感染者数は徐々に下がり始めているものの、COVID-19感染拡大の抑止を目指し、日本は火曜日に東京やその他の地域での緊急事態宣言をもう一か月延長した。
三菱自動車は火曜日に年間純損失予測を引き下げた後に11.34%上昇、日経225指数の上昇を牽引した。
電子機器の複合企業であるパナソニックは、テスラに供給中のバッテリー事業が今年度は黒字になると発表した後で3.84%上昇し、通年の営業利益予測を半分以上引き上げた。
ロイター通信