• サウジアラビアのゲーム市場は、2019 年にはおよそ 8 億 3,700 万ドルと推定され、世界で最も成長著しい分野の一つである。事実、一年で 22.5 パーセント拡大している

ディーマ・アル＝フデール (Deema Al-Khudair)

ジッダ : 新産業の研究によれば、サウジアラビアのオンラインゲーム コミュニティは、昨年 10 パーセント成長した。ユーザーがゲームに費やす総時間は 50 パーセント増加した。

カリフォルニアに調査会社グロース・フロム・ノレッジ (Growth from Knowledge (GfK))は、昨年 11 月および 12 月に湾岸地域のゲーマーの調査を行った。その中で、サウジアラビア人は 1,047 人であった。データからは、ゲーマーのオンラインの行動や嗜好、そして購買習慣に関する知見が得られた。

ゲーマーは家庭でより多くの時間を過ごすことを強いられ、旅行や行動の制限を受けているため、ゲーム産業の利益は、コロナウイルスのパンデミック期間中、急上昇した。

調査によると、王国のゲーマー人数は 10 パーセント増加し、新規ゲーマー数のうち、女性は 40 パーセントを超える。新規ゲーマーの大半は、26 歳から 35 歳であった。

「COVID-19 に歯止めをかけるための対人距離の確保や厳しい方針を政策立案者が課しているため、ゲームは娯楽の主役の一つといまだ見なされています。より多くの女性が、ゲームに目を向け、空いた時間を埋め合わせています」、と GfK のアナリスト、シカ・サミュエル (Shika Samuel) は話した。昨年ゲームに費やした総時間は増加し、スマートフォンでゲームをする時間が平均してさらに 1 時間半と最も増えた、とサウジアラビア人ゲーマーの半数が話した。

調査によると、過去 3 か月に、新しいゲームのダウンロードや、アプリ内での課金でおよそ 42 サウジ・リヤル ( 11 ドル ) を使った、とサウジアラビア人ゲーマーの 44 パーセントが答えた。

また、サウジアラビア人ゲーマーは、ラップトップを使ってゲームに熱中しており、その多くが、ゲームのためだけに機器を購入していた。調査によると、調査を受けたサウジアラビア人ゲーマーの 57 パーセントが、新しいラップトップを買って、より早いゲームで遊んでいた。同じ調査について、UAE では 49 パーセントであった。

また報告によると、サウジアラビア人の 57 パーセントが、2021 年半ばまでに、ゲーム用に新型ラップトップの購入を考えていると回答した。

第三のゲーマー分類は、ゲーム機で遊ぶユーザーである。調査を受けたサウジアラビア人ゲーマーの半数以上 (53 パーセント ) が、向こう半年内に新しいゲーム機を買いたいと話した。

「制限がいまだ課されているため、より多くの人が娯楽の一つとしてゲームに目を向けています。向こう何か月間はあらゆる機器において、遊ぶ時間が増え続けることはほぼ間違いないでしょう」、とサミュエルは話した。「経験することで習慣が助長される、と思います。ゲームに費やす時間が増えることで、ゲーム経験をさらに高めようと、機器や付属品、そしてゲームの購入を検討することがほぼ確実に増えると考えています。」

パンデミックによって、オンラインショッピングが急増しており、事実、調査を受けた人の 48 パーセントが、オンライン小売業者を通じてパソコンを買った、と話した。

11 月、ドイツのスポーツウェア大手アディダスは、サウジアラビア e スポーツ・マインドスポーツ連盟 (SAFEIS) との提携契約に署名した。同連盟は、王国の急成長するゲーム業界の展開に責任を有する規制当局である。

連盟と、アディダス GCC 担当部門、アディダス新興市場部 (Adidas Emerging Markets) との間で、了解覚書 (MOC) に署名が交わされた。

提携は、王国のゲーマーがより活動的になり、健康水準が上昇する一助となるだろう。これによって、ゲームの早さと反応時間が向上する一助となる。

提携によって、「サウジアラビア人は、世界で最も健康的で活動的なゲーマーとなる」ことが後押しされることでしょう、とアディダス GCC 本部長、ジョアンニ・コンティ (Gianni Conti) は提携についてこう話した。

世界のゲーム市場は、昨年 9.6 パーセント成長し、1,521 億ドルと推定される。

サウジアラビアのゲーム市場は、2019 年にはおよそ 8 億 3,700 万ドルと推定され、世界で最も成長著しい分野の一つである。事実、一年で 22.5 パーセント拡大している。

SAFEIS は 2017 年に設立された。この成長を利用し、王国が産業の世界拠点へと展開することの支援を目的としている。