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サウジアラムコ、第1四半期の利益は30%増しの217億米ドル

アラムコ社は石油企業大手として、サウジアラビア経済の変革を目的とした数兆米ドル規模のプロジェクトの中心的存在である。(提供資料)
アラムコ社は石油企業大手として、サウジアラビア経済の変革を目的とした数兆米ドル規模のプロジェクトの中心的存在である。(提供資料)
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04 May 2021 11:05:07 GMT9
04 May 2021 11:05:07 GMT9

アラブニュース

  • 売上も5分の1以上増加し2,721サウジリヤルとなった
  • アラムコ社は、第1四半期の配当金総額は188億ドルで、支払いは第2四半期中の見込みと発表した

リヤド:世界最大の石油会社であるサウジアラムコは、第1四半期の利益が30%増加し814.4億サウジリヤル (217億米ドル) となるたことを発表した。

また、売上も5分の1以上増加し、2,721サウジリヤルとなった。この結果には、原油価格の上昇、下流部門のマージンの改善、サウジアラビア最大の石油化学製品製造企業であるSABICとの合併が寄与している部分も大きい。

アラムコ社は、第1四半期の配当金総額は188億ドルで、支払いは第2四半期中の見込みと発表した。これは、アラムコ社が証券取引所に火曜日に提出した書類に記されている。

「世界経済の回復がもたらした勢いが、エネルギー市場を強化し、アラムコ社の柔軟性、財務の臨機応変さ、従業員の復活力がこの第1四半期の好調な業績に結果しました」と、アラムコ社の社長兼会長のアミン・ナセル氏は述べた。

「2021年のエネルギー需要に期待が持てるため、より明るい将来がそこまで来ていると楽観的になり得る根拠が増えてきました。依然ある程度の逆風こそ有りますが、経済の回復にともなって増加しつつある世界のエネルギー需要に対応するのに最適のポジションにアラムコは居るのです」。

アラムコ社は石油企業大手として、サウジアラビア経済の変革を目的とした数兆米ドル規模のプロジェクトの中心的存在である。その変革の一部には、よりクリーンなエネルギー源への転換、炭素回収技術を用いた有害な温室効果ガスの削減、水素を初めとする代替燃料の開発などが含まれる。

「この四半期でアラムコ社は自らの戦略的目標へのさらなる前進を果たしました。そして、私たちのポートフォリオ最適化プログラムは、価値創造の機会を探り当て続けています。例えば、最近発表した重要な124億ドルのパイプラインインフラ案件です」と、ナセル氏は付け加えた。「また、サウジアラビアが最近開始したシェイリーク・プログラムにも私たちは大きな期待を持っています。このプログラムは、提携や投資を奨励するインセンティブにより成長のチャンスを提供することを目的としています」。

アラムコ社は、自社の総炭化水素生成量の1日当たりの平均が石油換算で1150万バレルであると公表した。これには、1日当たり860万バレルの原油が含まれる。

石油産業各社は、新型コロナウイルス禍の拡大に伴う世界的なエネルギー需要の低迷後の漸進的な需要回復を通じて利益を上げている。国際航空旅行の再開や、中国など主要経済国での人々の職場復帰が、今年、石油価格の安定に寄与することが期待される。

しかしながら、インドの新型コロナウイルス感染者数が2,000万人を超え、人口数世界第2位の同国の燃料需要への打撃となっていることにより、石油業界の楽観的な見通しにも陰りが見え始めている。

アラムコ社は、178,000人以上の従業員、扶養家族、退職者がワクチン接種を受けたと、企業としての新型コロナウイルス対策の進捗を公表した。この人数には、アラムコ社全従業員の約85%が含まれている。

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