
チューリッヒ:スウォッチ・グループの最高経営責任者ニック・ハイエク氏は、傘下の時計ブランド、オメガがスポンサーを務める東京五輪が8月に開催されると確信していると火曜日に発売されたスイスのFinanz und Wirtschaft紙に掲載されたインタビュー記事で述べた。
ハイエク氏は、パンデミックを受け大会を中止するよう求める声があがる中で「テレビでの観戦しかできないとしても、大会は開催されると確信している」と語った。
同氏は「現在、多くの日本人が開催に懐疑的であるとしても、このような状況下で大会を成功裏に組織することによる日本人の誇りは、最終的にはより重要になるであろう」と語った。
スウォッチ・グループの傘下の時計ブランド、オメガは、1932年に初めて五輪のオフィシャルタイムキーパーに任命された。
最新の市場の憶測を受け、スウォッチ・グループがフランスのラグジュアリー・グループのケリングの時計ブランドの買収に関心があるかどうか質問を受けたハイエク氏は「ノー」と回答したが、「機会があれば」と、買収の可能性を除外しなかった。
ハイエク氏によると、世界最大の時計メーカーは米国で「驚異的な成長」を遂げており、4月の売上高は新型コロナウイルス感染症の発生以前の2019年の同月と比較して38%増加し、中国でも好調であった。
同氏は、フランスとドイツのロックダウンによりヨーロッパでは依然として困難であったが、4月中旬に店舗が営業を再開して以来、英国では状況が改善したと語った。
ハイエク氏は、グループ全体として、今年の下半期は「2019年の水準を大幅に上回る」はずだと語った。
ロイター