Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • ビジネス
  • PIFが支援するルシッド・モーターズがナスダックで取引開始

PIFが支援するルシッド・モーターズがナスダックで取引開始

このEVメーカーは、ティッカーシンボル「LCID」という新たなティッカーシンボルで上場予定だ。(供給)
このEVメーカーは、ティッカーシンボル「LCID」という新たなティッカーシンボルで上場予定だ。(供給)
Short Url:
27 Jul 2021 04:07:21 GMT9
27 Jul 2021 04:07:21 GMT9
  • ルシッドは月曜にニューヨークのナスダック・グローバル・セレクト・マーケットで取引を開始する
  • ルシッドは特別目的買収会社のチャーチル・キャピタルIVと合併した

アラブニュース

リヤド:サウジアラビアの政府系ファンドであるパブリック・インベストメント・ファンド(PIF)が株式の過半数を所有しているカリフォルニアの電気自動車(EV)メーカー、ルシッド・モーターズは、月曜にニューヨークのナスダック・グローバル・セレクト・マーケットで取引を開始する。

「LCID」という新しいティッカーシンボルによる今回の上場は、7月23日に特別目的買収会社のチャーチル・キャピタルIVとルシッドが合併したことにより実現したものだ。このEVメーカーの取引は、7月26日のナスダック開始の合図と共に開始となる。

この取引により、ルシッドは44億ドルの資金を調達予定であり、この資金を利用して生産拡大計画を加速させる予定となっている。ルシッドは、今年の下半期に出荷開始予定のルシッド・エアー・ビークルの予約を、既に11,000件以上受け付けている。

ルシッドグループのCEO兼CTOであるピーター・ローリンソン氏は、プレスリリースで「今後2年間の納入計画は順調に進んでいる。これまでにない最高のEVで世界中のお客様に喜んでいただくことを楽しみにしている」と述べた。

チャーチル・キャピタルIVの会長兼CEOであるマイケル・S・クライン氏は、合併前に「ルシッドは業界をリードする技術を持っており、製品への需要は明らかだ。今年の下半期には収益性の高い自動車を顧客に提供できる手筈が整っている。我々はルシッドの上場企業への移行を支援できることを喜んでいる。同社が世界レベルで急速に電動化が進んでいる自動車業界の満たされないニーズを満たすことを確信している」と語った。

PIFは2018年9月、ルシッド・モーターズへの投資を発表した。ルシッド・モーターズのCEOは、1月にアラブニュースに対し、「弊社チームは高級EV小売店(ルシッドでは「スタジオ」と呼ばれる)を開設するため、サウジアラビアで候補地を探している」と語った。

「弊社はすでに候補地探しを開始している。小売チームはサウジアラビアでの情報収集から戻ったばかりだが、現地では既に活発に動いており、早ければ2021年末、おそらくは2022年の初め頃に小売店を設置することができるだろう」。

ウォール・ストリート・ジャーナル紙は今月初旬、サウジアラビアがルシッドへの投資により、200億ドル近い利益を計上すると報じた。

PIFは、時価総額が約360億ドルになると予想される同社株式の60%以上を所有することになる。

ルシッドの予想時価総額は、日産自動車の評価額の約2倍であり、昨年400万台以上の自動車を納入したフォード・モーターの約3分の2だと予想されている。ルシッドはまだ自動車販売を開始していない。

ピュー・リサーチ・センターのEV市場に関するレポートでは、回答者の7%が現在EVかハイブリッド車を所有していると答え、39%が次に購入する際はEVを買う可能性が非常に高い、またはやや高いと答えている。

EVに対する関心は高まっている。国際エネルギー機関によると、2020年に米国で登録されたEV数は180万台で、4年前の3倍以上となった。

世界にある1,020万台のEVのうち、17%は米国が占めている。44%が中国、31%が欧州であり、世界最大の市場となっている。

特に人気
オススメ

return to top