![資料写真、エジプトのサーミハ・シュクリ外相。(ロイター)](https://www.arabnews.jp/wp-content/uploads/2022/01/3018251-1015139885.jpg)
モハメド・アブ・ザイド
カイロ:エジプトとイギリスは、今回の閣僚級会談後の「重要な10年」にかけて気候変動対策に取り組むと表明した。
COP27の議長に指名されたエジプトのサーミハ・シュクリ外相とCOP26で議長を務めたイギリスのアロク・シャーマ、ビジネス・エネルギー・産業戦略(BEIS)相は、エジプトが今年開催国となるCOP27に向けてCOP26を踏まえた会談を実施し、気候変動問題・対策の優先順位・協力分野に関して協議した。
会談後の共同声明で双方は、気候変動に関する国連枠組み条約とパリ協定のガイドラインを実現に向けて前進させるため、協力して取り組むと表明した。
声明にはこうある。「国連気候変動枠組条約締約国会議(COP)の現役及び次期議長国として、重要な今後10年間における気候変動との戦いを推進すると共同で宣言します。
「これに関連して、我々はイギリスとエジプトが気候変動と戦い抑制するという、現在の世界的な流れの勢いを維持・促進するため、二国間協力を強化することで合意しました」
両国は2022年以降も協力して、1.5℃の目標を達成可能な状態に維持し、気候変動の悪影響に対応する上での開発途上国の取り組みを支援すると約束しました。
イギリスは「COP27開催中にエジプトが野心的な結果を出せるよう、全面支援する」とも声明にある。
「両国は協力して、すべての当事者に対し気候変動の緩和・適応・損失・損害・財政全体に関わる公約を達成するよう求める。パリ協定で定められた1.5℃の目標に沿って2030年までの排出量削減目標を見直し強化するとともに、COP26の成果文書『グラスゴー気候合意』にある通り気候変動対策予算を2019年のレベルから倍増させるよう要請する」とある。
「このため両国は、大臣・実務レベルの両面で、今後数か月間緊密な協議を継続することで合意している」