
リナ・ゲイヌラン、シャサ・アルマスディ
リヤド/モスクワ:ワクチン接種の進展とともに経済回復を示す国が増える中、サウジアラビアの6月の石油輸出量が2か月連続で増え、今年最高を記録した。
Joint Organisations Data Initiative(JODI)のサイトに掲載されたサウジアラビアの公式データによると、6月の輸出量は前月から5.6%増の596万5000バレル/日だった。また、5月の生産量は854万4000バレル/日だったが、6月は38万3000バレル増えて892万700バレル/日だった。
7月、OPECプラス+は世界の石油需要の高まりに対応するため、翌月1日から今年末まで毎月40万バレル/日の増産で合意していたが、その前にサウジアラビアの輸出量が増えたことになる。しかしながら、現在の石油価格は5月以降で最低となっている。新型コロナウイルスの変異種の広がりにより、世界経済の回復を懸念する声が高まっているためだ。
6月の国内の石油精製能力は前月比0.4%増の239万8000バレル/日。一方、発電用も含めた直接使用量は約30%増の58万6000バレル/日だった。
サウジアラビアの6月の石油貯蔵量は前月の1億3577万5000バレルから63万6000バレル減り、1億3513万9000だった。