マイケル・グラッキン
ロンドン: 英国のジェレミー・クイン国防調達担当大臣は9月14日火曜日の午後、ロンドンで世界最大級の防衛・セキュリティ分野の見本市を正式に開幕した。
クイン氏は、防衛・セキュリティ関連装備品見本市「DSEI」は「英国を世界に発信する」と語った。
抗議者によるイベント妨害の懸念が高まる中、見本市の会場であるエクセル・センターの周辺では警備が強化されていた。
会場に侵入した少人数の活動家が展示ホール内で発煙筒を焚く事態が発生したが、警備員により迅速に対処され、ほとんどの参加者は抗議活動が起きたことに気付かなかった。
一方、抗議者たちは昼近くに会場の外に集まり、エクセル・センターに通じる道を塞ごうとした。
英政府の支援を受けて開催されるDSEIは、主に新型コロナ感染拡大を受けた移動制限により、当初の計画の約70パーセントに規模を縮小した。
サウジアラビアの軍事産業総局(GAMI)やサウジアラビア軍事産業(SAMI)などが参加する今回の見本市の公表出展者数は約850で、2019年に開催された前回の出展者数の約半分だった。
ロンドンのサディク・カーン市長は8月、DSEIの主催者に対し、本年度の見本市開催を「考え直す」べきだと述べていた。
2019年のDSEIでは、警察の出動費に240万ポンドかかった。
開会式の一環として、今日の午後に英空軍のレッドアローズによる展示飛行が行われる予定だ。
英国の大臣が2021年7月に発表したデータによると、2015年以来の英国のサウジアラビとの武器貿易額は67億ポンドに上る。
また英国は今日、2022年3月にGAMIがリヤドで主催する防衛・セキュリティ分野の世界的なイベント「世界防衛展示会」の国際パビリオンに出展すると発表した。
英国は、英国の航空宇宙、防衛、セキュリティ、宇宙分野の企業を代表する業界団体である「ADSグループ」を自国のパビリオンの担当者に任命した。
世界防衛展示会への参加を表明している主要経済国には、英国の他、米国、中国、フランス、スペイン、イタリア、エストニア、ブルガリア、ポルトガル、韓国、ウクライナなどが含まれる。
世界防衛展示会が、今回初開催となり、2022年3月6~9日にリヤドで開催予定の同展示会に参加するメリットを国際企業にアピールする目的で出展したDSEIのサウジパビリオンで、同展示会への英国の参加が発表された。