
アラブニュース・ジャパン
パームビーチ、ニューヨーク、シンガポール:
サウジアラビアの公的投資基金(PIF)がLIVゴルフ・インベストメンツという企業を設立し、新設企業のCEOには世界ランク1位を経験したグレッグ・ノーマン氏が就任する、と発表した。
LIVはこれから10年間毎年アジアンツアーの一部として開催される10大会を設立し、その資金は賞金基金を含めて2億ドルであり、プロゴルフ界における一回の投資額としては最高額に匹敵する規模である、と発表された声明でLIVは述べている。
新たに設けられる大会は2022年からヨーロッパ・中東・アジア各地で開催され、コロナウイルス大流行による制限が1年以上も続き苦しむゴルフ界を盛り上げるものになる、という。
ノーマン氏は「これは始まりにすぎない。LIVゴルフ・インベストメンツは世界中のプロゴルフ界に新たな機会をもたらす大規模な資本コミットメントを確保した。私たちは全ての面においてゴルフに対して協力的で敬意を払う支援者となる。本日アジアンツアーと共にこうした発表ができることはその最初の例だ」と語った。
「アジアンツアーは眠れる巨人であり、シリーズをさらに大きくして私たちが手付かずであると信じる大きな潜在能力を解き放つ野心を共有している」と同氏は述べた。
LIVゴルフ・インベストメンツは米国と英国にオフィスを持ち、アジアにも近々オフィスを開設する、と声明は明らかにした。PIFはさらなる投資提携者を呼び込む予定だ。
アジアンツアーのコミッショナー兼CEOであるチョー・ミンタン氏は「これはアジアンツアー市場最大の出来事であり、プロゴルフにとって画期的だ。この機会で空前の量のプレイ機会が保証され、プレイヤーにとって新しい道筋が確立され、ツアーの他スポーツとの商業的競争力が増し、私たちが持つ社会的議題がより強固になる」と語った。
先日アジアンツアーとサウジインターナショナルを組織するゴルフ・サウジの10年提携契約が発表されたばかりだ。これによりサウジインターナショナルはアジアンツアーの旗艦大会と位置付けられることとなる。新シリーズとして開催される10大会にサウジインターナショナルは含まれないという。