
リヤド:サウジアラビア総合統計庁(GASTAT)のデータによると、サウジアラビアの10月期における非石油部門の輸出が年率換算で25.5%増加し、238億サウジアラビア・リヤル(SR。約63億ドルに相当)の輸出額を記録した。化学製品の販売増が後押ししたという。
化学製品の輸出は非石油輸出の約3分の2を占め、前年同月比で53.5%増加した。
非石油輸出の総額は、9月に131%の増加を示し、10月に再び10%増加した再輸出品を含んだ数字となっている。
GASTATによると、プラスチックやゴム、その関連品の輸出も前年比で28.7%という著しい伸びを示した。
加えて、商品輸出の総額も前年比で90%増加した。前年比123.1%の伸びを示した石油製品の販売増がその要因だ。
GASTATの説明によれば、輸出増の要因の一部は、新型コロナウイルス感染症の蔓延による様々な制限を受けて低下した、前年期のベース効果によるものだという。
10月の石油製品輸出の割合は77.6%増加し、前年比では66.1%の増加だった。
サウジアラビアによる輸出品の大部分を輸入したのはアジア諸国だ。中国がサウジの総輸出額の18%を輸入し、日本と韓国がそれぞれ10.8%、9.9%とそれに続いた。
前月比において、非石油部門の輸出額は5.9%低下したが、総輸出額は12.2%増加した。
一方、10月期の輸入の年間成長率は、8月期の27%、9月期の12.9%から7.6%へと鈍化した。10月期の輸入額は463億SRで、品目としては真珠、宝石類、宝石のイミテーション類が前年比191%という最高の増加率を示したとGASTATは伝えた。
輸入においても中国はサウジアラビアに対する製品・サービスの主たる輸出国となっており、総輸入額の20.2%を中国製品が占めた。米国とアラブ首長国連邦(UAE)がそれに続き、それぞれ9.3%、8.9%の割合を占めた。
10月期の輸入は、前月比で2.4%低下した。