「３０年までに３倍」１１６カ国賛同＝再エネ設備容量、議長国呼び掛け―首脳級会合閉幕・ＣＯＰ２８

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「３０年までに３倍」１１６カ国賛同＝再エネ設備容量、議長国呼び掛け―首脳級会合閉幕・ＣＯＰ２８

「３０年までに３倍」１１６カ国賛同＝再エネ設備容量、議長国呼び掛け―首脳級会合閉幕・ＣＯＰ２８

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03 Dec 2023 04:12:05 GMT9

ドバイ: アラブ首長国連邦（ＵＡＥ）のドバイで開催中の国連気候変動枠組み条約第２８回締約国会議（ＣＯＰ２８）は２日、前日から続いた首脳級会合を終えた。議長国のＵＡＥは会合終了後、同国が掲げる再生可能エネルギーの設備容量を２０３０年までに世界全体で３倍にする目標に、日本も含む１１６カ国が賛同し、署名したと発表した。

ＣＯＰ２８では産業革命前からの気温上昇を１．５度以内に抑える世界目標達成のため、ＵＡＥがこの目標を掲げ、賛同を呼び掛けていた。ＣＯＰでの全会一致の決定を目指し、調整を進める。

２日の首脳級会合では各国の代表が演説を行い、水没の危機にひんする太平洋の島しょ国ツバルのナタノ首相は「気候変動による海面上昇はわが国で既に起きており、１日たりとも無駄にする余裕はない」と述べ、各国に迅速な対策を求めた。

ナタノ氏によると、ツバルの首都では満潮になると、４割の土地が海水で覆われる。ＣＯＰ２８は１１月３０日の開幕初日、気候変動による「損失と被害」対策を支援する基金の運営枠組みを決めた。同国など気候変動の悪影響に脆弱（ぜいじゃく）な途上国が支援対象で、ナタノ氏は「拍手を送りたい」と歓迎した。　

基金には日本が決定直後に１０００万ドル（約１５億円）の拠出を発表。他にも議長国のＵＡＥの１億ドル（約１５０億円）など、各国から支援表明が相次いだ。ＵＡＥによると、１２月２日時点で拠出総額は６億６０００万ドル（約９７０億円）以上に上るという。同日の首脳級会合でもノルウェーのストーレ首相が２５００万ドル（約３７億円）の拠出を明言。「２６年までに気候変動の適応策への資金提供を３倍にする」と語った。

ＣＯＰ２８の会期は１２日まで。各国の温室効果ガス削減目標の強化で一致できるかが焦点。８日からは閣僚級会合が予定され、伊藤信太郎環境相が出席に向けて調整している。

時事通信

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