ニューヨーク時事: トヨタ自動車の北米法人が4日発表した2021年の米新車販売台数が米最大手ゼネラル・モーターズ(GM)を11万台余り上回り、海外メーカーとして初めて年間で首位に立った。米国勢に比べ半導体調達難の影響を抑えられたためで、日系大手3社はいずれも前年比でプラスを確保した。
トヨタは前年比10.4%増の233万2262台、GMは12.9%減の221万8228台だった。
米メディアによると、GMは1931年にフォード・モーターを抜いて以降、首位の座を90年間維持してきた。
新型コロナウイルス禍の影響で落ち込んだ前年の反動で、いずれの社も春ごろに販売が急増。夏以降はコロナ再拡大を背景とした半導体調達難が響き、業界全体で在庫不足が深刻化した。ただ、トヨタなど日系各社は米メーカーに比べ、調達網問題への対応がうまくいった。
北米トヨタ幹部は、社内の担当部門や部品供給業者などが調達難に対処したと説明。販売がGMを上回ったことについては「当社の目標ではなく、維持できるとも考えていない」と述べた。
他の日系大手では、ホンダが8.9%増の146万6630台。大型車を中心に需要が堅調で、主力のスポーツ用多目的車(SUV)「CR―V」が8.3%増となった。日産自動車は8.7%増の97万7639台だった。
時事通信