
トヨタ自動車などが出資する米新興企業ジョビー・アビエーションは14日、ANAホールディングス(HD)と「空飛ぶ車」事業で業務提携したと発表した。ジョビーの電動式垂直離着陸機(eVTOL)を利用すれば、自動車で1時間前後かかる大阪駅―関西国際空港間を15分以内で結べるという。
日本の航空最大手の参入で、空飛ぶ車の競争は加速しそうだ。ANAHD次期社長の芝田浩二専務は「革新的な交通手段を日本に導入する最前線に立てることを誇りに思う」とコメントした。
日本での運航開始時期は明らかになっていないが、ジョビーは2024年の商用化を目指している。大阪では25年に国際博覧会(大阪・関西万博)が開かれる予定で、大阪府などはこれに合わせた空飛ぶ車の飛行実現を目指している。
発表によると、ジョビーが開発しているのは5人乗りのeVTOL。最大241キロの連続飛行が可能で、最高速度は時速321キロに達するという。ANAとの提携では、パイロットの訓練やインフラ整備、交通管理などで協力する
時事通信