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ユニクロ創業者の柳井氏、18年間務めたソフトバンクの取締役を辞任へ

日本のソフトバンクグループ株式会社は、ユニクロの親会社であるファースト・リテーリングの創業者でCEOの柳井正氏が今月末をもって18年間務めた社外取締役を辞任する、と発表した。(AFP)
日本のソフトバンクグループ株式会社は、ユニクロの親会社であるファースト・リテーリングの創業者でCEOの柳井正氏が今月末をもって18年間務めた社外取締役を辞任する、と発表した。(AFP)
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28 Dec 2019 11:12:51 GMT9
28 Dec 2019 11:12:51 GMT9

東京:日本のソフトバンクグループ株式会社は、ユニクロの親会社であるファースト・リテーリングの創業者でCEOの柳井正氏が今月末をもって社外取締役を辞任する、と発表した。柳井氏は取締役を18年間務めたが、自身のファッション・ビジネスに専念するためだという。

柳井氏は、ソフトバンクの創業者でCEOの孫正義氏の長きにわたる同志かつ批判者だ。億万長者でもある同氏は、ソフトバングの幹部や同社の投資先企業の代表たちで溢れる取締役会において、3人いる社外取締役のうちのひとりだ。

ソフトバンクはウィーワーク社が新規株式公開(IPO)に失敗した余波に奮闘している。孫CEOは自身が共同創業者のアダム・ニューマン氏の性格を見誤ったと述べ、グループの投資におけるコーポレートガバナンスの強化を約束しているが、その最中の辞任となる。

しかし、専門家は、孫CEOの判断に疑問を投げかけられる本当の意味で独立した声はほとんどないとして、ソフトバングのガバナンスに対して批判的だ。

「ソフトバングはガバナンスの基準が低い」と、コーポレートガバナンスの育成に取り組む非営利組織、公益財団法人会社役員育成機構のニコラス・ベネシュ氏は話した。

「より高い基準を自身に対して求めないなら、投資先企業にそれを要求するのは難しいだろう」と同氏は先月のインタビューで述べた。

孫CEOは11月、グループが14年ぶりに四半期で赤字となる報告をした後、ウィーワークへの投資で自身を厳しく非難した柳井氏が役員の一員だとして、取締役会の厳格さを擁護した。

「ほとんどの役員が私を責め立てた。最後には疲れ果てた」と孫CEOは話した。

日本で最も裕福な人物である柳井氏は、孫CEOと共に、誰もが知る有名人でもある一握りの日本人創業者兼CEOのひとりだ。

同氏は、孫CEOの決定に対し時に進んで反対の声をあげることで知られていた。

ソフトバンクの広報担当者は、孫CEOの後継者はまだ決まっていないと述べた。

ソフトバンクは、もうひとりの独立役員だった日本電産株式会社の創業者兼CEOである永守重信氏が2年前に辞任した際にも、最も歯に衣着せぬ声のひとつを失った。

現在、ソフトバンク取締役会の他の独立役員は、商社である三井物産の飯島彰己会長と、ビジネス経験はほぼないが著名な人工知能の専門家である東京大学の松尾豊教授だ。

柳井氏と孫CEOは共に、自身の会社を引き継ぐ計画を立てた後で延期したことがある。70歳の柳井氏は以前、65歳で引退すると語っていた。

柳井氏は、2人いるどちらの息子にもCEOを引き継いでほしくないと話したが、両者とも昨年昇進し会社役員の地位に加わった。

メディアが挙げている後任候補には、ユニクロの日本事業の代表である赤井田真希氏とともに、財務責任者の岡崎健氏、ユニクロの中国事業の代表である潘寧(Pang Ning)氏などがいる。

ロイター通信

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