
アラブニュース
ドバイ:イスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)の間の貿易額は、火曜日に両国が自由貿易協定(FTA)を締結したことにより、今年20億ドルを超える見込みだ。これはアラブ国家との初の大規模貿易協定であり、中東の二カ国間の貿易を促進することを目的とした動きである。
この協定は、イスラエルのオルナ・バルビバ経済産業大臣と、UAEのアブドラ・ビン・トウク・アル・マリ経済大臣によって、数カ月にわたる交渉の末に締結された。
イスラエルのアミール・ハイエク駐UAE大使はツイッター上で、「UAEとイスラエルは一時間以内にFTAを締結するだろう」という自身の投稿にリプライし、「完了した」と述べた。
Done ! https://t.co/Z4PCIY9dqt
— Ambassador Amir Hayek (@HayekAmir) May 31, 2022
UAE・イスラエル・ビジネス・カウンシルの共同設立者であるドリアン・バラック氏は、アラブ・ニュースに次のように述べた。「UAE・イスラエル間の貿易額は、再生可能エネルギー、消費財、観光、ライフサイエンス分野での協力に後押しされ、2022年には20億ドル超に、5年で約50億ドルにまで増加する見込みです」
「さらに、南アジア、中東、極東を市場とするイスラエル企業にとって、ドバイは急速に拠点となりつつあります。年末までに1,000社近いイスラエル企業がUAEで、あるいはUAEを通じて活動する予定です。前例のないことです」
イスラエルの経済省は月曜日、食品、農産物、化粧品、医療機器、医薬品を含む96%の製品に対し、関税を撤廃すると発表した。
また、規制、税関、サービス、政府調達も含まれている。
UAEとイスラエルは、バーレーンとモロッコも参加した米国調停のアブラハム合意の一環として、2020年に正式に関係を確立した。
石油資源の豊富なUAEにとって、イスラエルとの協定は、2月にインドと同様の協定に調印して以来の、二番目の二国間自由貿易協定となる。また、インドネシアや韓国など他の国々とも二国間貿易協定に向けて交渉中だ。
UAEは、新型コロナウイルスのパンデミックで打撃を受けた経済を強化するため、これらの取引を積極的に進めている。
ロイター