東京:トヨタ自動車は、新型コロナウイルス感染症に関連した上海のロックダウンにより生産が混乱しているため、SUV車種ハリアーの注文の一部を取り消した。25日、日経産業新聞が報じた。
同報道によると、顧客は9月発売予定の新型ハリアーに注文を切り替えることを求められている。
新モデルの価格は10万円(733.35ドル)ほど高くなるため、トヨタは差額を同社とディーラーで負担することを検討している、と同報道は伝えている。トヨタは新モデルの価格や機能面の改良について明らかにしていない。
報道は、複数の匿名のディーラー関係者の言葉を引用して、トヨタが受けた注文をメーカー理由でキャンセルするのは初めてと考えられている、と伝えている。
日本自動車販売協会連合会によると、昨年、ハリアーは国内で約7万4千台が販売された。
現時点では、トヨタはコメントを出していない。
新型コロナウイルス感染症に関連したロックダウンと世界的な半導体不足によって、サプライチェーンが圧迫され、減産圧力がかかる状況をなんとか切り抜けようとトヨタがもがくなかで、今回の報道となった。
トヨタは先週、世界生産台数が年初にサプライヤーに伝えていた計画より約18%減少する見込みであることを明らかにした。トヨタは、注文が生産能力を超えたために、SUV車種のランドクルーザーの受注停止を余儀なくされたことを、今月既に発表している。
ロイター