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リヤド：サウジアラビアとギリシャは、サウジ・ギリシャ投資フォーラムの前に、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子の公式訪問に合わせて、グリーン水素、クリーンエネルギー分野で関係を深める協定に調印した。

皇太子は、ギリシャが電気相互接続ネットワークを構築するのを支援することについても話し合う予定だ。

両国の関係を「歴史的」だと言った皇太子は、2日間の訪問中に最終決定され得るさらなる機会があると述べた。電力網を、ギリシャを経由して南西ヨーロッパにつなぎ、欧州大陸により安価な再生可能エネルギーを提供することなどだ。

「私たちが他に取り組んでいるのは……水素や、ギリシャを欧州の拠点としての水素の国にする方法です。これは、両国にとってのゲームチェンジャーです。他にも……電気通信網をつなげることに取り組んでいます」。皇太子は、ギリシャ首相府が発表した声明でそう述べた。

皇太子は会談の議題がたくさんあると述べ、投資・貿易・経済・政治・安全保障問題を例として挙げた。皇太子は「手ぶらで来たわけではありません。私の計画は両国、そして地域全体にとってのゲームチェンジャーになるでしょう」と約束した。

サウジアラビアのエネルギー大臣であるアブドルアジーズ・ビン・サルマン王子とギリシャのニコラオス・ゲオルギオス・デンディアス外相が署名した覚書は、以下の分野での協力の枠組みを設定する。再生可能エネルギー、電気の相互接続、ギリシャと欧州への電力輸出、クリーン水素、欧州へのクリーン水素の輸送。サウジ通信社（SPA）が報じた。

この覚書によって、エネルギー効率や石油・ガス・石油化学産業の分野での協力も検討される予定だ。循環型経済の二酸化炭素へのアプローチや、気候変動の影響を軽減する科学技術が採用されるだろう。

両国は、二酸化炭素の回収、ガスの再利用・輸送・貯蔵、空気中の二酸化炭素の直接回収の機会を探求する予定だ。

両国はまた、サイバーセキュリティも含めて、エネルギー分野におけるデジタル・トランスフォーメーションとイノベーションを推進すると同時に、全てのエネルギー分野に関連する材料・製品・サービス、それらと関連するサプライチェーンや技術をローカライズするための質的なパートナーシップの構築に取り組む協定に調印した。

ムハンマド皇太子とギリシャの首相は、サウジアラビア・ギリシャ戦略的パートナーシップ評議会の設立を目指す協定の署名にも立ち会った。

サウジアラビア・ギリシャ投資フォーラム

サウジアラビア・ギリシャ投資フォーラムは、両国の閣僚や高官、民間企業のトップが参加して本日始動し、さまざまな部門や分野で経済・投資協力を強化する方法に関して議論が行われた。

同フォーラムの活動に含まれるのは、通信、輸送、物流、エネルギーといった多様なテーマについて議論する対話セッションや、さまざまな分野で両国が交わした多数の覚書の調印式だ。

東西をつなぐ

皇太子の訪問に合わせて、サウジアラビアとギリシャ、両国の民間企業が、東と西を結ぶデータケーブル・プロジェクトの立ち上げを目指す戦略的パートナーシップを発表した。

SPAによると、このケーブルによって、データ通信量が30％以上増えているときに、世界中にデータを円滑に供給できるようになるという。

このプロジェクトが持ち上がったのは、ギリシャのテレコム社とジェネラル・エナジー社、キプロスのテレコム社と協力した海底ケーブルプロジェクトで、サウジテレコム社がリーダーシップを発揮したからだ。

サウジテレコム・グループは、子会社のMENAハブがギリシャの電気通信会社TSSAと協力し、データの通路を構築すると発表した。それは、海底の地上光ファイバーの最新の大容量ネットワークを使ってサウジアラビアから欧州まで延びる。そして欧州とアジアをつなぐ予定だ。

このプロジェクトの目的は、両国を欧州につながる東のデジタルステーションとして位置づけ、中東やアフリカ大陸、アジアに到達することだ。

このプロジェクトが完成すれば、15兆ドルに達すると見積もられている世界のデジタル経済の成長を加速させることにも貢献するだろう、とSPAは報じている。またこのプロジェクトは、革新的なビジネスモデルに基づいた新産業や新興市場の支援にも貢献するだろう。