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トップ実業家が「協力の新しいかけ橋」を予見する

Unicharm Gulf Hygienic Industriesのマディ・S・カトベ社長兼CEO、リヤド
Unicharm Gulf Hygienic Industriesのマディ・S・カトベ社長兼CEO、リヤド
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12 Jan 2020 04:01:01 GMT9
12 Jan 2020 04:01:01 GMT9

ラシッド・ハッサン、リヤド

日本の安倍晋三首相のサウジアラビア訪問は、両国間に「複数の新しい協力のかけ橋」を構築するのに役立つだろう、とトップ実業家は予言した。

サウジアラビアにおける日本初の消費財関連投資の1つUnicharm Gulf Hygienic Industriesの社長兼CEOであるマディ・カトベ氏は、アラブニュースに次のように語った。「今回の訪問は、さまざまな分野や産業における日本とサウジアラビアの間の強力な長年にわたるパートナーシップの促進に役立つでしょう。」

「私たちは、これが両国間の強い絆をさらに強固にし、複数の新しい協力のかけ橋の成長と発展を支援するであろうと強く信じています。」

25年以上も前に設立されたUnicharmの製品は、家庭用品の代名詞にまで成長し、サウジアラビアや中東および北アフリカ(MENA)地域諸国の家族に「生活にやさしいケア」を提供している。

「当社の主力ベビーケア用品であるベビージョイは、サウジアラビアの母親にとって赤ちゃんのための人気の商品になりました。また、女性用ナプキンのソフィや大人用紙おむつのライフリーも製造しており、ライフリーはサウジアラビア市場でもトップのシェアを占めています」とカトベ氏は言う。

ビジネスリーダーである同氏は、彼の会社はサウジアラビアと日本の間の27年にわたるパートナーシップの成功を「非常に誇りに思っています」と付け加えた。「当社のビジネス戦略、慣行、価値観は、サウジ・ビジョン2030に沿ったものです。創設以来、私たちはビジョン2030の重要な6つの柱に精通しています。」

カトベ氏は、サウジの改革計画の主要な柱の1つは投資であり、その額はこれまでに15億SR(サウジアラビア・リヤル)を超えたと指摘した。技術移転に関しては、確立された現地の研究開発資源と結びついた日本からの最新技術により、ベビーおむつであるベビージョイは、王国のトップブランドになったと彼は語っている。

サウジ化の柱の一環として、Unicharmは継続的なプログラムで目標を設定し、サウジアラビアの人材を募集しトレーニングを行っている。これまで王国の700人以上の男女がさまざまな役職に任命され、その割合は同社の総従業員の30%を占めていると彼は言う。

女性の参加とエンパワーメントへの積極的な支援により、300人以上のサウジの女性が、製造、販売、マーケティング、研究開発、市場調査、販売開発において付加価値機能に積極的に貢献していることが実証されているとカトベ氏は指摘した。

ビジョン 2030のもう1つの重要な柱は輸出の成長であり、最高経営責任者である彼は、Unicharmはサウジアラビアの非石油輸出全体の0.3%を占めていると強調した。彼はまた、同社は社会的責任の6番目の重要な柱に関連した活動やコミットメントにも積極的に取り組んでいると付け加えた。

「私たちは、トレーニングや人材開発への積極的な取り組みなど、数多くの公共の社会福祉イニシアチブを支援しています」とカトベ氏は言う。

2014年、日本のユニ・チャーム株式会社は、企業部門で日経ソーシャルイニシアチブ大賞を受賞した。この賞は、社会問題や職場における困難を克服するための取り組みにおいて成功を収めた企業に与えられる。「この賞は、サウジの女性によって運営される工場を設立するための努力が評価されたものです」と彼は付け加えた。

カトベ氏は、サルマン国王に率いられたサウジ政府の支援と効果的な政策がなければ、Unicharm Gulf Hygienic Industriesの持続的な成長や成果を達成することはできなかったであろうと強調した。

彼は、2020年も、Unicharmは、日本からユニ・チャーム株式会社とその社長兼CEOである高原 豪久氏の支援を受けたサウジアラビアとの長期的なパートナーシップを継続することを目指していると語った。

カトベ氏によれば、この提携は、日本とサウジアラビアの間で成功した多くの長期的なパートナーシップの1つだという。「私たちは。21世紀のテクノロジーの多くは、間違いなく日本から生まれると確信しています。これは、従来の産業と同時に、人工知能などのハイテク産業を含むものとなるでしょう。」

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