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日経平均はここ3ヵ月で最悪の週へ、FRBのスタンスが市場に動揺与える

日経平均株価の午前終値は0.2%安の2万7604円37銭で、前週末終値からは3.6%の下落となった。(AFP)
日経平均株価の午前終値は0.2%安の2万7604円37銭で、前週末終値からは3.6%の下落となった。(AFP)
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02 Sep 2022 07:09:34 GMT9
02 Sep 2022 07:09:34 GMT9

日本の日経平均株価は2日、ここ3ヵ月弱で最悪の週を迎えることになった。円安がわずかな慰めになっているものの、積極的な利上げに対する投資家の懸念から、世界的に売り注文が殺到しているためだ。

日経平均株価の午前終値は、前日終値から0.2%安の2万7604円37銭で、前週末終値からは3.6%の下落となった。TOPIXは0.5%下落し、午前中の取引で6週間ぶりの安値となる1926円05銭を付けた。同指数は今週、これまでに2.7%下落している。

パウエル米FRB議長が先週の講演でインフレ抑制を何よりも重視する姿勢を改めて示したため、市場の米金利引き上げの観測は着実に強まり、株への投資意欲を損ねている。

三井住友DSアセットマネジメント(東京)のチーフマクロストラテジスト、吉川雅幸氏は「日本を含む株式市場の多くの人が、FRBの(タカ派的な)スタンスのために、上値は非常に限られていると考えている」と述べた。

利上げ観測の打撃を特に受けたのはテック企業で、このセクターが2日の相場全体の最大の足かせとなった。
サイバーセキュリティ企業のトレンドマイクロの株価は、先月つけた20年来の高値からの反動により2.7%下落し、前週末終値からは8%以上下落した。

百貨店の三越伊勢丹は3%上昇した。

ゲーム会社のネクソンは、1日に四半期決算を発表した後に約5%下落し、6ヵ月ぶりの安値を付けた。

市場の注目は2日夜に発表される米国の雇用統計が移っており、これが好調であれば、FRBが9月後半に0.75ポイントの大幅な利上げを行うとの観測が強まる可能性がある。為替市場では、円が24年ぶりの安値圏で推移している。

「当然ながら、円安は輸出企業の収益増には貢献している」と三井住友DSの吉川氏は話す。

「それでも、現時点では日本の貿易収支がマイナス圏にあるため、円安が日本経済や株価にプラスに働くかどうかは不明だ」

ロイター

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