
日本のモーター製造大手、日本電産株式会社が経営の2番手を交代させた。これにより、CEOとして創業者永守重信氏の後を継ぐのにふさわしいリーダーを探すのに苦慮していることが浮き彫りになった。
日本電産は声明の中で、社長兼最高執行責任者の関潤氏は、同社の業績悪化の責任とって辞任し、土曜日から後任として小部博志副会長が就任すると伝えた。
78歳の永守氏は、日本電産が次世代自動車部品の主要プレーヤーになれるよう、2020年に日産自動車の元幹部である関氏をリクルートした。
関氏は2021年6月にCEOに就任したが、1年足らずで、永守氏が会社の業績悪化と株価下落に不満を表明する中、降格となった。
関氏が率いる日本電産の自動車製品部門は今年、新型コロナウイルス感染症 によるロックダウン、世界的な半導体チップ不足、リストラ費用と開発費用の高まりによる打撃を受け、第 1 四半期に営業損失を計上した。しかしその一方で、日本電産全体としての同四半期の営業利益は、ほぼ横ばいだった。
7月下旬の決説明会で永守氏は、会社の業績改善を確認してから2年後にはトップの座を引き継ぎたいと述べ、同氏が長期的にその地位にとどまるつもりではないかという憶測を否定した。
73 歳の小部氏は1973 年の創業時から日本電産に勤務している。
ロイター