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エジプトのスエズ運河、インフレの影響で2023年に船舶通行料を15%値上げ

エジプトのスエズ運河庁は、2023年1月からすべての種類の船舶の通行料を15%値上げする。(Shutterstock)
エジプトのスエズ運河庁は、2023年1月からすべての種類の船舶の通行料を15%値上げする。(Shutterstock)
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20 Sep 2022 08:09:59 GMT9
20 Sep 2022 08:09:59 GMT9

アラブニュース

リヤド:エジプトのスエズ運河原油輸入量庁長官は、世界的なインフレの影響に対処するため、2023年1月からすべての種類の船舶の通行料金を15%引き上げると、声明で発表した。

スエズ運河庁長官オサマ・ラビ氏は、ドライバルク船とクルーズ船の通行料金は10%増加すると付け加えた。

同氏の声明によると、料金の引き上げは、エネルギー価格、運賃、1日あたりの時間貸し料金の上昇に起因しているとのことだ。

ラビ氏は、現在の8%を超えた世界的なインフレ率の影響に対処するため、運河の通行料の値上げは「避けられないことであり、必要なことです」と論じた。

これは、大部分の種類の船舶の傭船料率が日々「前例がない」ほど上昇していることを踏まえてのことである。

原油タンカーの1日あたりの傭船料率は、2022年には2021年比で平均88%上昇し、LNG船の1日あたりの傭船料率はこの1年間に前年比で平均11%上昇した。

ラビ氏は、スエズ運河の通航料を決める最も重要な要素は、さまざまな種類の船舶の平均運賃率であると説明した。

ここ数カ月、特にコンテナ船の運賃はかなり上昇しており、新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)の流行前と比較して高い水準に達していると同氏は説明した。

また、現在のエネルギー価格の上昇も当局の通行料の計算に影響を与えていると同氏は付け加えた。

原油価格が引き続き1バレル90ドルの水準を上回ったこと、また液化天然ガス(LNG)の平均価格が100万BTU(英国熱量単位)あたり30ドルの水準を上回ったことにより、船舶用燃料の平均価格が高騰している。

その結果、エネルギー価格上昇により、他の代替航路と比較して、スエズ運河の通過によって得られる船舶の節約効果が増大すると同氏は説明した。

これは、世界最大の小麦輸入国が、COVID‑19の大流行やロシア・ウクライナ危機などの問題に立ち向かう取り組みを強化する中で起こったことである。

エジプトは、原油や商品価格の高騰により大きな打撃を受け、エジプト・ポンドはドルに対してさらに切り下げられ、インフレ率が高騰している。

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