東京:エレクトロニクスとエンターテインメント業界の複合企業である日本のソニーグループ(株)は6日、ヒューマノイドロボットを効果的に使用する方法が特定できれば、同社には速やかにそれを製造できる技術があると述べた。
「技術に関して言えば、当社を含む世界のいくつかの企業は、どのような用途が有望か明らかになれば、すぐにでもそれを作るのに十分な技術を蓄積している」。ソニーの最高技術責任者、北野宏明氏がロイター通信のインタビューでこう語った。
「鍵となるのはアプリケーションの開発だ」。北野氏は述べた。
ソニーは20年以上前に「アイボ」という犬型ロボットを発売した。1999年から2006年までに約15万台の「アイボ」を販売し、2018 年には上位モデルを発売して最初の6ケ月で約20,000台を販売した。
ヒューマノイドロボットは、数十年にわたり本田技研工業と現代自動車が開発を行ってきた。そして9月には、テスラの最高経営責任者(CEO)イーロン・マスク氏がヒューマノイドロボット「オプティマス」のプロトタイプを披露した。
マスク氏の会社は、流動的ではあるが工場に数千台のロボットを配備する計画を立てており、最終的にはその数を世界中で数百万台に拡大しようとしている。
北野氏は、オーディオビジュアル技術と、音楽やテレビゲームを含む豊富なエンターテイメントコンテンツの専門知識を備えたソニーは、没入型の仮想世界であるメタバースで大きな役割を果たすのに適した位置に立っていると語った。
「メタバース」とは、消費者がオンラインのシミュレーション環境で多くの時間を過ごすという考えを要約した漠然とした用語だ。このコンセプトは進化を続けており、説明会でバズワードとなって業界の注目を集める原動力となっている。
「メタバースに関して言えば、会場を作ったからといって人々がやってくるわけではない… メタバースが成功するか失敗に終わるかはコンテンツ次第だ」 ロイター