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UAEの非石油民間部門の成長は12月にさらに減速:S&Pグローバル

事業活動の減速により、同国の購買担当者景気指数は11月の54.4から12月に54.2へと低下した。(シャッターストック)
事業活動の減速により、同国の購買担当者景気指数は11月の54.4から12月に54.2へと低下した。(シャッターストック)
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04 Jan 2023 11:01:43 GMT9
04 Jan 2023 11:01:43 GMT9

ニルマル・ナラヤナン

リヤド: アラブ首長国連邦(UAE)の非石油民間セクターの成長は2ヶ月連続で、12月にさらに減速した。これは、需要の減退が生産と新規受注の減少を促したためであることがS&Pグローバルの最新レポートによって明らかになった。

事業活動の減速により、同国の購買担当者景気指数(PMI)は11月の54.4から12月には54.2へと低下した。

PMIはわずかに低下したものの、UAEの景気が悪化していると意味するものではない、と世界的なコンサルタント会社は述べた。

S&Pグローバル指数によると、50を上回る指数は成長を示し、一方で50を下回る指数は収縮のサインとなる。

S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのエコノミスト、デビッド・オーウェンは、「UAEのPMIは12月に2ヶ月連続で54.2へ下落し、2022年の最低値(2022年1月の54.1)を危うく更新するところでした。これは第3四半期のパンデミック後のピークから成長の勢いが緩やかになったことを示すさらなる兆候といえます」と述べた。

彼は次のように付け加えた。「この減速は、PMIの3つの主要な構成要素における下落の動きを反映していました。生産と新規事業の伸びはいずれも15ヵ月ぶりの低水準に弱まり、雇用は8ヵ月間で最も緩やかな上昇率となりました」  

オーウェンはさらに、世界経済の弱さが、2021年8月以来初の新規輸出ビジネスの減少につながったと指摘した。

S&Pグローバルのレポートによると、新規受注副指数は11月の55.7から12月には55.5に低下した。また雇用指数も弱まり、11月の51.5から先月の50.6へと低下した。

「成長の大幅な減速により、非石油企業は12月に人員補充数を削減した。求人件数の伸びは8ヵ月ぶりの低水準となり、全体としてはわずかな増加にとどまった」とS&Pグローバルはレポートで述べている。

上記レポートは、非石油企業の採用活動が減少した結果、受注残が加速度的に増加したと説明している。

より軟調な需要見通しを反映し、企業は12月の活動についてあまり楽観的ではなくなった。そして予想は2021年初頭以来の低水準に落ち込んだ、と上記レポートは指摘した。

しかしUAEの非石油経済では、投入量の改善と賃金費用の安定化により、全体的な費用負担が再び減少していることが確認された。

一方、S&Pグローバルは2日、サウジアラビアの雇用数が2018年1月以来最も強い成長率を示したことを明らかにし、非石油企業が堅調な市場需要や事業の取り込みによって事業活動の急拡大を目の当たりにしたためと指摘した。

リヤド銀行サウジアラビアの購買担当者指数レポートによると、2022年12月の王国のヘッドラインPMIは、変化なしを意味する50.0の数値をしっかり上回って56.9となり、指標が58.5に達した11月からはわずかに低下した。

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