
ニルマル・ナラヤナン
リヤド:サウジアラビアの原油輸出は2022年11月に日量728万バレルと、10月の日量770万バレルから減少し、5ヶ月ぶりの低水準となった。国際エネルギーフォーラムが19日、共同石油統計イニシアチブ(JODI)のデータを引用して発表した。
同報告によると、11月のサウジの原油生産量は日量48万9,000バレル減少して日量1,047万バレルとなり、世界の原油生産量も日量59万9,000バレル減少する結果となった。
JODIのデータによると、11月の世界の石油需要は時季的に日量170万バレル上昇し、主に中国、日本、インドの需要増によって2022年2月以来の高水準となった。
アジアの大国である中国の石油需要は前月比で日量100万バレル近く回復し、輸入量は日量122万バレル急増して20カ月ぶりの高水準となった。
11月の世界の需要は、パンデミック以前と比較して100%の水準にあり、原油生産量はパンデミック前と比べ97%の水準であったと報告されている。
一方、サウジアラビアの11月の原油在庫は300万バレル増加したが、製品在庫は250万バレル減少した。
12月初め、石油輸出国機構(OPEC)とその同盟国であるOPEC+は、生産量を現状維持することで合意した。
10月にOPEC+は、11月から2023年末まで、世界需要の約2%に相当する日量200万バレルの減産に合意していた。
JODIのデータによると、11月の米国の原油生産量は日量26.1万バレル減の日量1,212万バレル、製品総需要は日量20.3万バレル減となった。
一方、英国とEUを合わせた11月の天然ガス在庫は22億㎥減少し、同月平均である70億㎥の減少を下回る結果となった。さらに同報告書によると、月末の在庫は93%の満杯状態であったという。
JODIは1月19日に石油・ガスデータベースを更新し、50カ国から最新の2022年11月のデータが発表された。興味深いことに、今月のデータには、世界最大のエネルギー生産国の1つである、ロシアからの更新情報が含まれていなかった。
1月17日、OPECは月報で、2023年の世界の石油需要は日量222万バレル(2.2%)増加する見込みだと発表した。
OPECは報告の中で、「2022年第4四半期の世界の勢いは、これまでの予想よりも好調なようで、2023年の健全な基盤となる可能性がある」と述べている。
OPECはまた、12月の原油生産量が日量9万1,000バレル増の日量2,897万バレルとなったことに言及した。