アラブニュース

リヤド：サウジアラビア国営の石油大手アラムコ社は、鋼管の大量供給を確保するために国内の一流鋼管メーカーと約4億9,300万ドルと見積もられる3件の契約を締結した。  

取引所の提出書類によると、East Pipes Integrated社は18億サウジアラビア・リヤル（4億7,990万ドル）相当の取引に続き、アラムコ社との鋼管製造・供給契約を獲得した。  

今回の12か月に及ぶ合意は、今会計年度の第3四半期と第4四半期、また来年度の第1四半期にも財務的インパクトを与える可能性がある。

21日、Saudi Steel Pipe社は、5,020万サウジアラビア・リヤル相当の石油・ガス用鋼管供給契約をアラムコ社と結んだとサウジ証券取引所（タダウル）で発表した。5か月に及ぶこの契約は、今会計年度の第3四半期に財務的インパクトを与えると予想される。  

Group Five Pipe Saudi社も22日、タダウル提出書類を通じてアラムコ社との契約締結を公表したが、詳細は明らかにしなかった。

22日の発表を受けて、サウジアラビア標準時午後12時45分の時点で、Saudi Steel Pipe社、East Pipes Integrated社、Group Five Pipe Saudi社の株価はそれぞれ3.41%、9.93%、4.86%上昇した。 

2010年に設立されたEast Pipes Integrated社は、ヘリカルサブマージアーク溶接鋼管の製造を専門としている。同社は、主に水、石油、ガス事業で使用される鋼管の年間最大生産能力50万トンを誇る。  

一方、Saudi Steel Pipe社は電気抵抗溶接鋼管の製造と、20カ国以上に及ぶ供給に注力している。Group Five Pipe Saudi社はスパイラル鋼管に特化しており、年間生産能力50万トンの5つの生産ラインを維持している。  

昨年9月、Saudi Steel Pipe社はアラムコ社と4,000万ドルの契約を締結しており、今年の第2四半期と第3四半期に決算発表が予定されている。