
東京:28日、日産自動車は、新しい経営体制の下でアシュワニ・グプタ氏の辞任後、空席となった最高執行責任者の後任を選任しないことを決定したと発表した。
これまで同氏が担っていた職務は他の役員が引き継ぐとしている。
副社長(EVP)の坂本秀行氏が日産生産・SCM に加え購買を担当し、最高財務責任者(CFO)のスティーブン・マー氏がオペレーションパフォーマンスを引き継ぐ。
日産の内田誠社長兼最高経営責任者(CEO)は声明で、「変化する市場環境に対応するため、よりフラットで柔軟な経営体制を実現し、各事業地域・機能軸でのリーダーシップをさらに強化する」と述べた。
日産自動車は今月初め、アシュワニ・グプタ最高執行責任者(COO)が退社すると発表した。「新たなキャリアを追求するため」と説明している。 グプタ氏は27日の株主総会後に退社した。
ロイター通信は、日本の第3位の自動車メーカーが、内田氏がグプタ氏の監視を行った疑いを捜査していると報じた。
日産自動車は仏自動車大手ルノーとの数十年にわたる提携関係を全面的に見直す条件を最終調整している最中である。
交渉に詳しい関係者がロイターに語ったところによると、グプタ氏はルノーとの交渉を早期に終わらせたいという内田氏の意向をめぐって内田氏と衝突し、取引条件について一段と慎重になるよう促していた。
ロイター