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PIFとENGIE、サウジアラビアでのグリーン水素計画開発の基本合意に署名

PIFとENGIEの両者はオフテイク契約を確実にするために世界市場向けの戦略作りに取り組む (提供)
PIFとENGIEの両者はオフテイク契約を確実にするために世界市場向けの戦略作りに取り組む (提供)
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14 Jul 2023 09:07:37 GMT9
14 Jul 2023 09:07:37 GMT9

アラブニュース

リヤド:サウジアラビアの公共投資基金(PIF)は未来のエネルギー開発において時代を先取りする取り組みとして、フランスの低炭素エネルギー事業者のENGIEと輸出目的でのサウジアラビアでのグリーン水素計画と誘導体を共同開発する合意を結んだ。

この決定により、ENGIEとPIFは密接に協力して、サウジアラビアが水素と誘導体の製造と供給分野で国際的な競争力を高められるよう支援することになる。 

この合意は、サウジアラビアが2060年までにネットゼロ排出を達成するために、10年後までに再生可能エネルギーによる国内の発電能力を50%に上昇させることを目指すビジョン2030における目標とも一致している。

「ENGIEはサウジアラビアのエネルギー移行の促進とグリーン水素分野への情熱と目標の達成に貢献できることを誇りに思います」とENGIEのマネージングディレクターのフレデリック・クロー氏は語った。

「私たちとPIEの提携は、グリーン水素産業の活発な基盤構築に貢献し、それによりサウジアラビアは世界のグリーン水素の首位の輸出国のひとつとなれるでしょう」とクロー氏は付け加えた。

この基本合意のもと、両者はサウジアラビアのエネルギー移行を促進に貢献する可能性のある共同開発の機会の実現可能性の評価に取り組む

さらに協力の一貫として、PIFとENGIEの両者はオフテイク契約を確実にするために世界市場向けの戦略作りにも取り組む。

これはPIFが1月に韓国のPoscoおよびSamsung C&Tと新しいグリーン水素製品製造工場を開発する基本合意を結んだことを受けてのことだ。

この基本合意の主な目標は輸出中心のグリーン水素計画の、計画としての実現可能性を完全なものにすることであったと、PIFは当時の声明で述べた。

この3者の協力によって炭素排出量の削減だけでなく、サウジアラビアと韓国間での知識と専門家の行き来について大きな進展がもたらされることとなった。

一方、サウジアラビアの5,000億ドルの大プロジェクトNEOMでの世界最大のグリーン水素開発は今月初めに建設の段階に入った。 

7月初週のサウジ証券取引所に向けての声明で、 ACWA Powerは子会社であるNEOMグリーン水素社がエンジニアリング、調達、建設を進めるための完全な裁定通知を発表し、承認されたと述べた。 

5月、NGHCは23の地元、地域および国際の銀行および投資会社と、総投資額84億ドルでグリーン水素施設を建設するための財務文書に署名した。

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