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アラビア語初となる私のこの本は、サウジと日本の関係についてより深く探る一歩

開催中のリヤド国際ブックフェアで、自身の本にサインするカリード・アッラシュード博士。(Abdulrahman Shulhub)
開催中のリヤド国際ブックフェアで、自身の本にサインするカリード・アッラシュード博士。(Abdulrahman Shulhub)
『サウジアラビアと日本の関係』の著者カリード・アッラシュード博士のサイン会に出席する在サウジアラビア日本大使の岩井文男氏。(Abdulrahman Shulhub)
『サウジアラビアと日本の関係』の著者カリード・アッラシュード博士のサイン会に出席する在サウジアラビア日本大使の岩井文男氏。(Abdulrahman Shulhub)
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01 Oct 2023 12:10:49 GMT9
01 Oct 2023 12:10:49 GMT9
  • カリード・アッラシュード氏は13年間日本に滞在し、サウジアラビアと日本の歴史的な結びつきについて学んだ
  • 在サウジアラビア日本大使、リヤド国際ブックフェアのサイン会に出席

ラッシード・ハッサン

リヤド:サウジアラビアと日本の関係の歴史は20世紀初頭にまで遡ることができるが、記録はあまり残っておらず、このテーマに関する数少ない書籍も日本語か英語のみであった。

これは、日本で経営変革と開発工学の博士号を取得したカリード·アッラシュード氏が、発展する両国の関係性について、アラビア語で初となる本を出版するきっかけとなった。

アッラシュード氏は、リヤド国際ブックフェアで自著『サウジアラビアと日本の関係』にサインをする傍ら、アラブニュースの独占インタビューに応じ、自身と日本とのつながりや、読者がこの本に期待できることなどについて語ってくれた。

2023年9月29日金曜、在サウジアラビア日本大使の岩井文男氏も、サイン会に出席した。

「サウジアラビアと日本の外交関係がこの本のテーマです。1932年に現在のサウジアラビア王国が建国されるよりも前の1920年から2022年までの日本とサウジアラビアの関係について記しています」とアッラシュード氏は述べた。

「第1章では、中国で持たれた日本人とイスラム教徒の初期のつながりと、この関係が時を経て今日に至るまでどのように発展してきたかについて触れています。」

「この本の特徴は、政治的、外交的な側面だけでなく、社会、文化、貿易関係など、あらゆる主要な関わりについて網羅していることです」と付け加えた。

アッラシュード氏は、日本留学中にこの本の執筆を始めた。日本で13年間暮らし、学士課程を修了し、修士号と博士号を取得した。また、日本語の知識、読解力、聴解力を測る日本語能力試験では最も難しいレベルに合格している。

「日本で学んだ経験は日本語の文献を深く掘り下げて読むことに役立ちました」と述べた。

アッラシュード氏はアラブニュースの取材に対し「このテーマについて書き始めた当初、あまりの情報の少なさに愕然としました。二国間の関係について文献を探すとなると、英語か日本語のものしかなく、正確さにも欠けていました。そこで私は、サウジアラビアと日本の関係を記録する最初で唯一のアラビア語の本を書くということを自分の使命としました。書き終えるまで、約3年を費やしました」と語った。

自身と日本とのつながりについて、アッラシュード氏は次のように語った。「日本では大学の教員、また、国際関係のコンサルタントとして働いていました。他に、中東諸国との開発パートナーシップに重点を置いている日本の企業で、プロジェクト·マネージャーとして数年間働いたこともあります。」

特にサウジアラビアと日本の関係に関し、読者はこの本に何を期待できるかということについて、彼は次のように語った。 「アラビア語、日本語、英語、言語を問わず、あらゆるリソースを提供し、きちんと解説され、わかりやすく書かれた本を探しているなら、この本を読むべきだと思います。また、このテーマについてさらに詳しく調べたいという研究者のために、言及する名前はすべて日本語と英語で表記しました。」

「数字やデータをよく理解できるよう、この本を読む誰もが読みやすい本とすることに注力しました。私が初めてサウジアラビア経済計画省に連絡を取り、サウジアラビアと日本の貿易に関するデータの提供を依頼したときのことを覚えています。彼らが持っていたのは1980年代頃より後の情報のみでした。次に日本政府に問い合わせたところ、日本政府は、1970年代、1960年代以降の情報を持っていました。」

「そのため、この2つの情報を組み合わせて、グラフを作成しました。この本では、他の本には書かれていない情報を見ることができるでしょう」

アッラシュード氏はまた、1950年代以前に日本の官僚らがサウジアラビアを訪問した時の貴重な歴史的写真を購入し、この本に掲載した。

また、日本で学ぶサウジアラビア人留学生についても触れている。

「はい、私もその一人でした。アブドラ国王奨学金プログラムに参加できたことは光栄でしたし、そのおかげで、学士号、修士号、博士号を取得しました。日本への留学生の数やその増減について取り上げています。」

アッラシュード氏は東京工業大学(東工大)で、経営変革と開発工学の博士号を取得している。

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