リヤド：サウジアラビアのAthar・フェスティバルは、サウジアラビアで開催されるクリエイティブマーケティング業界のイベントの中で過去最大の規模になるポテンシャルを秘めていると、同フェスティバルの会長が見通しを示した。

このフェスティバルは、リヤドのクラウン・プラザ・ホテルで11月13日から16日まで開催予定で、約1,500人の参加者が出席し、若手業界人向けに12のアカデミーが開講予定となっている。

このフェスティバルの会長で、モティベート・メディア・グループのマネージングパートナー兼グループ編集長を務めるイアン・フェアサービス氏は、「カルチャー、娯楽、そして都会でのアクティビティーについての取り組みを強化し、同時にサウジアラビアの才能ある人材をグローバルなステージで育ててお披露目することを目指しています」と語っている。

フェアサービス氏は、サウジアラビアではここ数年でコンテンツへの需要が伸びており、その中で広告分野は極めて重要な位置を占めるようになっていると指摘する。

「サウジアラビアではコンテンツ消費率が高く、人々もテック製品に詳しいので、サウジアラビアの広告業界は成長が見込まれます。統計予測では、2023年から2027年の間で、この市場は6.81%成長し、2027年には市場規模が27億9,000億ドルに達するとみられています」と、フェアサービス氏は付け加える。

今回のフェスティバルの目的とは、サウジアラビアの最高峰のクリエイティビティーを発信し、人脈を構築し、国内外のステークホルダーの間のコラボレーションを促進するためのプラットフォームになることだ。

フェアサービス氏は、「クリエイティビティーは、イノベーションに不可欠なもので、生産性を上げて競争力を高めてくれます。クリエイティビティーは、新規性のあるアイデアの源やインスピレーションとなり、そうしたアイデアが画期的な製品、サービス、およびマーケティングキャンペーンとなり、人々の心を掴むのです」という。

「歴史が証明していることですが、世界を観察し、自社のユニークさの源泉を認識し、それをその企業ならではの方法で表現する企業は、長期的にトップクラスの成功を掴めます」と、フェアサービス氏は付け加える。

今回のフェスティバルは経験を通した学びのプラットフォームとなり、ワークショップ、マスタークラス、および業界のプロ主導のセッションが開催される。

同氏の指摘では、サウジアラビアの人口の過半数は40歳未満であり、それを踏まえてAthar・フェスティバルのチームは「才能ある若者の力になることを特に目的にして作られた様々なイニシアチブやプログラムを注意深く設計」したとのことだ。

彼は、「今回のフェスティバルでは、様々なクリエイティブ分野で多くのアカデミーを開催します。例えば、デザイン、マーケティング、そしてPRなどです。30歳未満の人々向けに企画されたものとなります。

12の分野別アカデミーを通して、若い参加者にハンズオンのトレーニングおよび能力開発の機会を提供することで、成長とポテンシャルの涵養を目指します」という。

キャリア開発についての総合的なヒントを求めているミッドレベルのマーケター向けのエグゼクティブマーケタープログラムでは、業界のリーダーを迎えるセッションが開催され、キャリアアップを加速化するための実用的な知識が伝授されることになる。

また、サウジアラビアのマーケティング広報業界で働く女性向けのメンターシップイニシアチブも開催される。

このフェスティバルは、ドバイ・リンクス広告アワードおよびフェスティバル・オブ・クリエイティビティーの設立後、2007年に初回が開催された。中東および北アフリカ地域全体で才能あるクリエイティブ人材を発掘することが立ち上げの目的だった。

「立ち上げ以降、地域レベルで業界は驚くほど成長しました。その証拠に、栄えあるカンヌ・ライオンズ国際クリエイティビティー・フェスティバルで、このほどサウジアラビアが史上初のグランプリ賞を受賞しています」と、フェアサービス氏は付け加えた。