アミン・アッバス

アブダビ：11月2日、アブダビ・ワールド・プロフェッショナル柔術選手権第15回大会の開会式は忘れられないものとなった。UAEとアジアの柔術連盟事務局長ファハド・アリ・アル・シャムジ氏は2日間のフェスティバルを「素晴らしい世界的祭典」と呼んだ。

「アブダビ・ワールド・プロ柔術選手権の最初の2日間をフェスティバル大会としたのは、将来の世代に投資するというUAEJJFのコミットメントの表れだ。この大会は、新世代の柔術家の中でも最も才能ある者たちが集う場となる。彼らにとって、観衆の前で技を磨き、世界の舞台で競う、理想的な環境だ」とアル・シャムジ氏は語った。

さらに、シェイク・ハレド・ビン・ムハンマド・ビン・ザーイド殿下がムバダラアリーナでの式典に出席し、ユース、プロフェッショナル、マスター、パラのカテゴリーに参加するアスリートたちに会った。殿下は、大会を組織するUAE柔術連盟を、柔術を普及し、スポーツの発展と若い才能の育成に向けたプログラムを展開する場を提供したと賞賛した。

アブダビ・ワールド柔術フェスティバルは、第15回アブダビ・ワールド・プロフェッショナル柔術選手権の一環として行われ、2日目はジュニア、ティーン、ユースのカテゴリーが、UAEの首都にあるムバダラアリーナで注目を浴びる中競技を行い、柔術の将来像をかいま見せた。

会場には9つのマットが配置され、熱心なファンが友人、家族やひいきのアスリートを懸命に応援するにつけ、アブダビがこういった国際的な柔術大会をホストするのに理想的な都市であることを今回も証明してみせた。

少女Gi／ジュニア／白帯／63kg級で優勝した、アル・ジャジーラ柔術クラブのダナ・アサード・アルナクビさんは、優勝できて誇らしく思うと同時に、これは「自分のキャリアでの重要な一歩です」と述べた。

「自分のスキルに自信が深まりましたし、希望をかなえてプロとしてのキャリアを築くために、練習を続けるモチベーションになります」と彼女は語った。

一方、チェックメイト・インターナショナルから出場したポーランドのボリス・ピサレク君は少年Gi／ジュニア／白帯／55kg級で優勝し、「勝って金メダルを貰えてとてもうれしいです。家族が来てくれて、目の前で優勝できて最高です」と語った。

彼はさらに、「アブダビ・ワールド・プロフェッショナル柔術選手権が飛びぬけているのは、おそらく毎年改善を重ねている点でしょう。参加するたびに、新しいもの、びっくりするものがあります」と付け加えた。

ユース94kg級に参加したジシュヌ・クマール氏の父、アショク・クマール氏は、息子が選手権に参加して大喜びだった。「世界でも最大級の柔術選手権だし、活気ある雰囲気を体験できて本当にうれしい」と氏は語った。

さらに氏は、「UAE柔術連盟が主催する大会は一つ残らず見るよう、あらゆる手を尽くすと決めたよ。大会、特にアブダビ・ワールド・プロフェッショナル柔術選手権の運営方法は素晴らしいと思う。柔術の仲間が一堂に会するところがね」と付け加えた。

ユース34kgに出場するフランシスコ・マセド氏の母、エストニアのマリナ・へプフル氏は「ずば抜けた運営には良い意味で驚きました。アリーナの外には子供向けのいろいろなお楽しみがあって、参加できるアクティビティやフードトラックは素晴らしいし、特に子どもたちには楽しい所です」と語った。

第15回アブダビ・ワールド・プロフェッショナル柔術選手権は11月10日まで行われ、127か国から男女約7,000名のアスリートが参加する。