
身長174cmの松井は、メジャーリーグにおいて極めて短身な選手だ。
「非常にきれいな投球フォームで技術も優れています。投手には色々な体格があると思っています」。サンディエゴ・パドレスのAJ・プレラーGMは23日、28歳の左腕、松井がパドレスと5年2800万ドルの契約に合意したことを受けて語った。「彼は左腕です。様々なことを能率的にこなせます。これまでに、身長6フィート(約183cm)未満で明らかに偉大な投手というのが何人かいましたが、彼は日本でそういった選手のうちの1人でした」
松井は18歳で日本のプロ野球デビューを果たした。東北楽天ゴールデンイーグルスに所属し、オールスターゲームに5度選出され、また2019年、2022年、そして今年、パシフィック・リーグの最多セーブ賞を獲得した。そして今年、57回と1/3を投げ、39セーブ、防御率1.57、2勝3敗、72奪三振、13与四球のキャリアハイを記録した。
日本プロ野球(NPB)での通算成績は、防御率2.40、236セーブ、WHIP1.11。また松井は、NPB史上最年少で200セーブを達成した投手でもある。
「松井は日本で、アマチュア時代から素晴らしい実績を持っており、アマチュア選手として高く評価され、プロデビュー後すぐに力を発揮した非常にユニークな経歴の持ち主です」とプレラーGMは述べた。「10年間、一貫したパフォーマンスと卓越性を発揮してきたのです」
松井には9年間の1軍登録年数があり、フリーエージェント権による移籍となったため、契約に際して譲渡金は発生しなかった。なお契約にはオプトアウト権が含まれている。
日本代表として出場したワールド・ベースボール・クラシック(WBC)ではグループステージの韓国戦に登板し、1回を無安打無失点、1奪三振のパーフェクトに抑えた。全23球のうち速球を15球(平均球速147.6km/h)投じ、他にチェンジアップ5球、スライダー2球、カーブ1球を織り交ぜた。
「我々は彼が、後半のイニングで活躍すると確信しています」とプレラーGM。「7回、8回、9回のどこであろうと、彼はこれまでブルペンに控え、抑え投手として試合終了時の握手を交わしてきました。そうした強いプレッシャーのかかる場面で彼は威力を発揮できるのです」
AP