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オーロラ観測、今年も期待大=太陽活動、来年にかけ活発―北海道

オーロラは、宇宙から電子が地磁気(地球の磁場)に沿って地球に入り込む際、大気中の酸素や窒素と衝突して光る現象だ。(AFP)
オーロラは、宇宙から電子が地磁気(地球の磁場)に沿って地球に入り込む際、大気中の酸素や窒素と衝突して光る現象だ。(AFP)
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22 Jan 2024 02:01:42 GMT9
22 Jan 2024 02:01:42 GMT9

上空に現れ、宇宙の神秘を感じさせてくれるオーロラ。昨年12月には北海道各地で観測され、多くの人が幻想的な光のカーテンに魅了された。発生の鍵は太陽が握るが、実はその活動は2025年にかけ活発になるため、今年も観測が期待できる。

オーロラは、宇宙から電子が地磁気(地球の磁場)に沿って地球に入り込む際、大気中の酸素や窒素と衝突して光る現象だ。太陽表面の爆発(フレア)に伴い、電気を帯びたプラズマ粒子が地球に届くと大量の電子が入り込み、オーロラが現れる。

オーロラは北極圏などでよく見られるが、フレアが大規模だと北海道のように緯度が低い場所でも観測できる。「低緯度オーロラ」と呼ばれる赤いオーロラだ。

なぜ赤いのか。実は上空の低い場所には緑の部分も広がるが、低緯度からは地平線の下に隠れて見えない。その結果、高層の赤い部分だけが見える仕組みだ。昨年12月1日夜には北海道で肉眼でも観測されたが、過去には日本書紀や鎌倉時代の歌人藤原定家の日記にも「赤気(せっき、赤い光の意味)」が目撃されたとの記述がある。

北海道名寄市にある「なよろ市立天文台」の渡辺文健さん(40)によると、太陽活動は約11年周期で変動しており、次は25年にピークを迎えるとみられる。そのため今年は昨年に続き太陽活動が活発で、観測できる可能性が十分にある。

フレア発生からプラズマ粒子の地球到達には約2日かかるため、オーロラの出現は2日前に予測可能という。渡辺さんは「フレア発生は、研究者らによるSNSへの投稿などでも分かる。低緯度オーロラは淡い赤だが、昨年12月のように月明かりがあっても観測可能な時もある。今年もオーロラを楽しみにしてほしい」と話している。

時事通信

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