
「ラスト・ダンス」という魅惑の二つ名までついた、クリスティアーノ・ロナウド率いるアル・ナスルとリオネル・メッシ率いるインテル・マイアミの待望の激突。なかにはチケットに1万1000ドルを払った観客もいたが、リヤドのクラブが6-0で圧勝したにもかかわらず、多くのサウジファンにとっては期待外れな試合となった。
地元ファンは、サウジ・プロフェッショナルリーグへの復帰に備えた幸先のいい勝利をもちろん喜んだが、ロナウドはケガで欠場、メッシはメジャーリーグサッカーチームのスタメンから外れると発表され、終了間際の短時間の出場にとどまったことで、落胆の色は隠しきれなかった。
アル・ナスルのゴールは、アンデルソン・タリスカのハットトリックに加え、オタヴィオ、アイメリク・ラポルテ、モハメド・マランによるもの。カメラは得点を喜び、笑顔を浮かべるスタンドのロナウドの姿を捉えた。
ソーシャルメディアでは、多くのファンが2人のトップスターの不在に不満を漏らし、マイアミは意図的にアルゼンチンをW杯優勝に導いたメッシをほとんどプレーさせなかったのではないかと疑う声もあった。
「純粋な疑問なんだけど、メッシはチームから3分しかプレーするなって言われてるの?」と、あるユーザーはXに投稿した。
別のファンはこの投稿に、「たぶん、ロナウドが出ないなら最後に顔を出すだけでいいって言われてるんでしょ」と返信した。
アル・ヒラルのサポーターの一人は、メッシの不在は「ファンへのリスペクトの欠如」を示すものだと述べた。
別のアル・ヒラルのサポーターは、強豪インテル・マイアミのサウジアラビアでの初ゲームで、自身が応援するチームが4-3で勝利したことを誇りつつ、アル・ナスルは「控えチーム」に勝って喜んでいると揶揄した。
あるファンは怒りを隠さず、大勢の心情を要約するかのように、こう投稿した。「メッシとロナウドが対決ってポスターが発表されてたから、こっちは予約して、お金を払って、休暇を使って試合を見に行ったのに、結局はスター不在の二軍どうしの試合。正直騙された気分だよ」