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日本のクリケットの未来は明るい、協会幹部がアラブニュースに語る

日本クリケット協会(JCA)で執行責任者を務めるアラン・カー氏はアラブニュースの取材に対し、日本には世界の舞台での活躍を待っているタレントが豊富にいると述べ、またJCAが最近になってアジアクリケット評議会に再加入したことは、次世代のクリケット選手の育成に役立つだろうと語った。
日本クリケット協会(JCA)で執行責任者を務めるアラン・カー氏はアラブニュースの取材に対し、日本には世界の舞台での活躍を待っているタレントが豊富にいると述べ、またJCAが最近になってアジアクリケット評議会に再加入したことは、次世代のクリケット選手の育成に役立つだろうと語った。
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11 Feb 2024 09:02:54 GMT9
11 Feb 2024 09:02:54 GMT9

ジョン・パイクダニエル・ファウンテン

ロンドン/バンコク:クリケットに関して、日本は国際的に評価の高い国とはいえない。だが、この現状を打破する任務を背負う人物は、アラブニュースの取材に対し、日本のクリケットには明るい未来が待っていると楽観を示した。

日本クリケット協会(JCA)で執行責任者を務めるアラン・カー氏は、男子日本代表が9日のチャレンジャーカップ準決勝でサウジアラビアに敗れ、来年4月にオマーンで開催されるACCプレミアカップへの出場権を逃した直後、インタビューに応じた。

カー氏はアラブニュースの取材に対し、日本には世界の舞台での活躍を待っているタレントが豊富にいると述べ、またJCAが最近になってアジアクリケット評議会に再加入したことは、次世代のクリケット選手の育成に役立つだろうと語った。

「わたしが来日してからの10年で状況は大きく変化しましたし、それ以前からも動きはありました。もちろん、ACCに復帰したことで、機会はずっと多くなりました」と、カー氏は語った。「男子フル代表は20年以上のブランクを経て大会に出場しましたし、女子代表は10日にACCのイベントでプレーします。U19代表は昨年アジアカップの出場権を獲得しました。ジュニアプログラムとかれらの成功が、これから台頭してくる才能やチームの実力を物語っていると期待しています」

日本にはいくつかのクリケットクラブがあるが、カー氏によれば、なかなか出会う場が少ないこのスポーツを日本のユースに紹介するうえでは、JCAのプログラムが中核的な役割を果たしている。

「日本には少年少女の勧誘ですばらしい仕事をしているクラブがあります。ですが、わたしたちJCAもたくさんの独自プログラムを運営しています」と、彼は語る。「例えば「クリケット・ブラスト」プログラムは12歳未満の大会で、練習と試合を兼ねていて、初心者向けの入門プラットフォームといえます。また、学校でのクリケットの採用に関しても一定の成果を上げています。いくつかの小都市で、自治体と緊密に連携しつつ、カリキュラムへの導入を実現しました。国のカリキュラムに採用されれば、本物のゲームチェンジャーになるでしょう」

クリケットがオリンピック種目に選ばれたことも、日本国内でこのスポーツへの関心を高めるうえでは大きなインパクトがあり、とくに発展に必要な資金調達の面で追い風になると、カー氏は述べる。

「オリンピック種目に選ばれたことはわたしたちにとってビッグニュースで、すでに競技に多くの人々の関心が向くきっかけになりましたし、資金力強化につながることを期待しています。資金が増えれば、単純にできることが増えますから」と、彼は言う。「2028年ロサンゼルス五輪の種目には決まりましたが、現時点では一大会限定なので、次のステップは五輪種目として定着させることです。とはいえ、少なくとも5年間、いくつかの助成金を利用できるようになりました」

「2032年のブリスベン五輪でもクリケットが採用されると期待したいです。また、その次の五輪はインド開催になるという噂があり、もしそうなればクリケットは確実に残るでしょう。うまくいけば、12〜13年にわたってクリケットがオリンピック種目になるので、そうなれば日本人の多数派からも、もっと真剣な眼差しを向けてもらえるでしょう」

カー氏は海外、とりわけクリケット強豪国のオーストラリア、南アフリカ、スリランカによる支援に感謝を示しつつ、JCAの目標のひとつは日本語でコミュニケーションがとれる国内コーチの育成だと説明した。

「男子代表ヘッドコーチのドゥガル・べディングフィールドはオーストラリア人ですが、彼はわたしと同じで来日から10年になり、わたしよりずっと日本語が上手です。わたしたちは選手にできるだけ日本語で話しかけるようにしていて、選手たちはフィールドで日本語を話しています」と、彼は語る。

「まだまだ進行中の仕事ですが、コミュニティコーチの育成強化に取り組んでいます。昨年は2人をバヌアツに派遣し、ICCレベル2のコーチングコースを受講してもらいました。協会のプログラムを通じて、このレベルのコーチをもっと育成していきたいと考えています」

「海外との提携は続いています。南アフリカのタイタンズとは先日パートナーシップを締結しましたし、スリランカクリケット協会との覚書についても交渉中です。オーストラリアのヴィクトリア州クリケット協会はわたしたちを長らく支援してくださり、頻繁にコーチが来日しています。ですが、スポーツとして本当に花開くには、国内のコミュニティコーチがもっと必要なのです」

カー氏はとりわけ、日本での女子競技の発展ぶりに胸を張る。JCAは「技術移転」のアプローチに力を入れ、ソフトボールや野球、さらにはテニスの経験のある若い女子選手を勧誘している。

「わたしたちはフル代表を(今週末の)トーナメントに出場させることができました。これは過去2度にわたって実現できなかったことです」と、カー氏は語る。「ここで何試合か勝利をあげ、女子チームの世界ランクを上げたいところです。(日本の)女子代表にとって初のACCイベントですし、参加チームは多くないので、どこまでやれるかの腕試しにもってこいだと思います」

 

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