ローザンヌ：サウジアラビアは2025年に第1回Eスポーツ・オリンピックを開催すると国際オリンピック委員会が金曜日に発表した。

国際オリンピック委員会（IOC）は本日、サウジアラビア王国において2025年の第1回Eスポーツ・オリンピックを開催するため、サウジアラビア国内オリンピック委員会（NOC）と提携したことを発表した。

この提案は、オリンピック・パリ大会2024の前夜に開催されるIOC総会に提出される。

IOCとサウジアラビアNOCのパートナーシップの期間は12年間で、オリンピックEスポーツゲームが定期的に開催される。

リヤドはすでに7月と8月にEスポーツ・ワールドカップを開催することになっており、2500人のゲーマーが賞金6000万ドルをかけて戦う。

IOCは、オリンピックの伝統と若い観客を惹きつけようとする試みを調和させるという永遠の探求の中で、2023年6月にシンガポールで「男女混合の10種目」で構成される最初の「オリンピックEスポーツウィーク」を開催した。

昨年10月、IOCは国際自転車競技連合（UCI）の会長であるフランス人のダヴィド・ラパルティエント氏を委員長とする「Eスポーツ委員会」を設置し、専用競技の検討を開始した。

しかし、IOCのトーマス・バッハ会長は、Eスポーツを従来のオリンピックの一部とは考えていないと過去に発言している。

「Eスポーツに関しては、我々の価値観がレッドラインであり、決して越えないことに変わりはない」

それでも彼は、Eスポーツ・ゲームがサウジアラビアで開催されることに喜びを示した。

サウジアラビアNOCは、Eスポーツの分野において、すべての利害関係者とともに、唯一無二とまではいかないまでも、素晴らしい専門知識を持っているからだ。

「Eスポーツ・オリンピックは、この経験から大きな恩恵を受けるだろう」

サウジアラビアのNOC（国内オリンピック委員会）と提携することで、オリンピックの価値観が尊重されることが保証された。

「特に、プログラム上のゲームタイトル、男女平等の推進、Eスポーツを受け入れている若い観客との関わりについてである。

アブドルアジーズ・ビン・トゥルキ・アル・ファイサル王子（スポーツ大臣兼サウジアラビア・オリンピック・パラリンピック委員会会長）は、自国がスポーツの歴史の一部となったことを喜んでいると述べた。

「サウジアラビアは、IOCとパートナーシップを結び、国際スポーツのまったく新しい時代を迎える手助けができることに大きな期待を寄せています」

「オリンピックに参加することは、アスリートにとって最高の栄誉であると信じています」

「そして、文字通り世界中の何百万人ものアスリートに新たな夢と野心を抱かせる可能性を秘めた、オリンピックの歴史に新たな章を刻むことを支援できることを誇りに思います」

保守的なサウジアラビアがスポーツ大国を目指すのは、その厳格なイメージを和らげようとする大きな試みの一環である。

この再ブランディングは、世界最大の原油輸出国であるサウジアラビアが、石油輸出後の豊かな未来に向けて準備するために策定された経済・社会改革アジェンダ「ビジョン2030」の成功の中核をなすものだ。

昨年、王国はネクスト・ジェン・ファイナルズで初のATPツアーイベントを開催した。

また、ノバク・ジョコビッチとカルロス・アルカラス、アリナ・サバレンカとオンス・ジャブールのエキシビションマッチも開催された。

1月初旬、サウジアラビアはラファエル・ナダルをサウジアラビア・テニス連盟のアンバサダーに任命した。

F1やMotoGPグランプリ、ダカール・ラリー・レイドの開催国であるサウジアラビアは、近年、サッカーの国内リーグに多くのトップ選手を起用している。

王国はまた、今年初めに行われたオレクサンドル・ウシクとタイソン・フューリーのヘビー級統一戦を含む、注目を集めるボクシングの試合も開催している。

AFP